第六話 マッコ到着、休めない
-マッコ村-
俺「さぁ、マッコ村に着い」
村人A「魔物だー!!魔物が来たぞー!!」
俺「た…………?」
村人B「うおー!!魔物だー!!追っ払えー!!」
何故か知らんが村人達が鎌やら鍬やら木槌やら持って走ってくる。
良平「なんか様子がおかしくないか?」
賢二郎「僕達の事を魔物って……」
優香「とりあえず話を…痛っ!?」
子供達が石を投げつけてきた。
子供A「あっち行けー」
子供B「出て行けー」
どうも、村人達には俺達のことが魔物のように見えている様子だ。
その証拠、女子供は石投げつけてくるし、男達は鬼のような形相でこちらに向かって走ってくる。
怖い
俺「とりあえず、逃げようか」
良平「そうするしかなさそうだな」
-マスタラト平原-
俺「とりあえず、ここまで逃げてきたんだけど………
マッコ村から五百メートルくらい離れたところで一旦止まった。
どうやらもう追いかけてきてはいないようだ。
賢二郎「しかし、どうしてしまったんだしょうね?」
最初の村で、第一声が「魔物だー!!」とかねぇ……
あーりえんなー
???「ちょっとそこの旅人さん……」
はい?と、後ろを振り向けば、なにやら見知らぬ男が立っていた。
優香「誰……ですか?」
ソナ「あぁ、僕の名前はソナ。その辺に一人で住んでいる人さ。」
良平「で、そんな奴が何のようだ?」
ソナ「いや、君達はあのマッコの村の方角から走ってきたんで、何かと思って……」
賢二郎「あ、実は……………」
説明中........
ソナ「へぇ…まあ、すぐそこに僕の家があるから、そこであの人たちの異常について教えてあげよう」
俺「あ、はい…」
-森の小屋-
温かいスープと一緒にソナが出て来た。
で、木製の椅子に座って話し始めた。
ソナ「で、あの人達の事なんだけれども……」
ソナの話を纏めるとこう
・あの人たちは幻を見ている
・その幻は、信じられるもの以外全部禍々しいものに変わって見えるという幻
・それは魔物の仕業である
・最近力を手に入れたばかりで、正直弱いほうらしい
・魔物倒せば一件落着
・その魔物は別に魔王軍の奴じゃない
・魔物「私が新世界の神となる!!」
・自分はあの村と物々交換とかしてるから比較的安全
賢二郎「で……その魔物は何所に居るんですか?」
ソナ「地図持ってるかい?」
優香「あ、これですか?」
ソナ「あぁ、これこれ………此処が今僕達が居るところ。で、その魔物はここから東にちょっと行ったところの、この洞窟に居るらしいよ」
正直怪しいが、信じるしかあるまい
ソナ「ところで君達は、なんで旅をしてるんだい?」
俺「俺達は魔王討伐の為異世界から派遣された一般人です」
良平「お前勇者だろ」
俺「言うな」
魔王討伐ってところでもうすでに勇者なんだが
ソナ「へぇ…それ大変だね。ここで休んでいくかい?」
賢二郎「じゃあ、そうさせてもらいます」
優香「で、休んだらその魔物を退治しに行くんだよね?」
俺「え?」
優香「だって可哀想じゃない、幻なんかに包まれて」
こいつの正義感(笑)には困らせれたものだ。
まあ、どうせ倒すしなぁ、ほっといてもなんかアレだし
いきなり勇者を魔物呼ばわりするとかマジ勘弁