普通に犬の耳裏を嗅ぎました
森の小道でパーティは一休みしていた。
「……あれ、犬型の魔物だ」アイラが指をさす。
「ふむ……動きが安定している」ガチムは腕を組む。「筋肉も悪くない」
ペルペチュアは耳を押さえつつ、音を聞く。「歩く音も一定で心地いい」
ヒンヤリは空気を読みながらつぶやく。「温度も適正……危険はなさそう」
その中でヌル・フェチオは鼻をヒクヒクさせ、犬魔物に近づく。
「……匂いが……すごい」
「匂い……?」アイラが首をかしげる。
「耳の裏……完全に安定している……整っている!」ヌルは小声でつぶやき、耳の後ろにそっと顔を近づける。
犬魔物は尻尾を振りながらヌルの方に近づく。
ガチムは腕を組んで観察する。
「……認める。いいリアクションだ」
「え……犬は認められるの?」アイラは眉をひそめる。
アイラは小さくふてくされ、顔を背けてつぶやく。
「……私のヘビは……?」
「触感はいいが、戦力としての反応はまだだな」ガチムは笑う。
ペルペチュアは耳を押さえて微笑む。「音も悪くない……いや、集中できない」
ヒンヤリは冷静に観察しつつも小声。「温度は安全……でも……変態」
ヌルは犬魔物の耳裏に顔を埋めながらつぶやく。
「……完璧……匂いの層、奥行きも……尊い」
犬魔物は小さく鳴き、尻尾を振ってヌルに応える。
アイラはふてくされながらつぶやく。
「……次は私のヘビで……」
ガチムは胸を張る。「全員、合理的に判断したな……異論なし」
ヌルは深呼吸して満足げにうなずく。
パーティは顔を見合わせつつ、今日も極めて常識的に、極めて変態的に冒険を続けた。
犬魔物はそのまま彼らの後をついてくる。




