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(3)人間から逃げる 

前回のあらすじ


精霊師であるフィリア・カストロが最下級精霊を召喚しマナプールのある皇宮の地下に見送る

 人間から逃げる事を決め、薄暗い中2人の人間から逃げ回る。

私の体感時間的にはかなり逃げ回っている。人間は話しながら近づいてくるから、どの方向から来るのかわかりやすいし、暗闇に目が慣れてきたのか薄っすらだけど回りが見える。

人間はランプを持って近づいてくるから逃げるのも、隠れるのもできる。



「おい、ほんとに最下級精霊なんんだよな?」

「あぁ、精霊師であるカストロ卿が指示したんだから間違いない」

「けどよぉ、なんかおかしくねぇか?いつもの下級精霊なら地下に降りたら動かないだろ?」

「そうなんだよな、こんなに探してるのに見つからないとなるとカストロ卿に確認しに行くか」



 何度か近づいてきたが、しばらくすると話し声も、ランプの明かりも無くなった。

(これで一安心だぁ。野良猫の時にも人間に必要以上に追われて石とか投げられたなぁ)



 人間がいないことを再度確認してから、水の中に入っている私の仲間っぽい精霊に話を聞きに行くことにした。 

 探すまでもなく水の入った容器はたくさんあった。その中にいた精霊さん?は眠っている子もいれば、うなされている子もいた。

精霊さんの内1人だけ水の中にいたまま起きていたので声をかけてみた。


「あなたも私と同じ精霊なの?」


「私も精霊よ。だたアルテミス様と違って中級精霊だけれど、精霊であることは変わらないわ」

 


 なんだか元気がない様子だけど、優しい笑みを浮かべながら答えてくれた。

ってか、この子中級精霊ってことは、私よりも階級が上の精霊なんだ。そして疑問に思ったことを中級精霊の子に聞いてみた。



 「アルテミス様っで誰?」

 「あら?アルテミス様を知らないってことは、あなた真祖の精霊なのかしら?」

 「真祖の精霊?って何?」

 「真祖の精霊は、別名原初の精霊とも呼ばれていて精霊の中でも特別な精霊なのよ。

  見たところあなたは、真祖の精霊として生まれたのに精霊界で成長を待たずに

  地上に出てきてしまったってところかしら。」

 

 ん?っちょっと待って。私は真祖の精霊で?精霊界という世界で成長しないで出てきちゃた?

ちょっとしなくても私、未熟なままこっちの世界に生まれちゃったってこと?

これは、私やばいのでは?


 「私、精霊界に帰れないの?」

 「召喚されて、その黒い鎖でつながれてしまったら契約を人間に切ってもらわない限り帰ることはできないのよ」


何とも悲しそうな表情で話す中級精霊さんだった。

「おうちに帰りたいの?」

無意識のうちに私は話しかけていた。


「帰れるなら母なる大地に帰りたい、、、ううっっ」


 泣いている中級精霊さんを見て私は、水を閉じ込めている透明な壁に向かってそっと触れ

「泣かないでアフロディーテ、、」


えっ!?アフロディーテ? 勝手に口から出てきた言葉だったが、名前を呼んだ瞬間中級精霊さんが私より驚いた顔をしていた。




最近~私視点~となってますが、そのうち変わるので少々お待ちください。

お見苦しい箇所多々ありますが今後もよろしくお願いします。

 

更新は不定期です。

読む方が少なければ早めに完結することも視野に入れております。


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