表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

(1)私、最下級精霊だそうです 

アヴァベルという世界に転生したらいきなり悪口を言われた私、これからどうなる?

  私は言葉を話すことができなかったので、皇帝陛下と呼ばれた人間の近くに行こうと動こうとしたが、なぜか動けない。

「、、っ!っ」

周りをきょろきょろと見渡すと私の足元が青白く光っていた。円形で何か文様が刻まれている。

そしてなぜ動けないのかすぐに分かった。

私の体に真っ黒な鎖が絡まっていた。

(なにこれ?何もしてないのに何で?)


 しばらくすると、人間たちが動き始め私と精霊師と呼ばれた人間だけが残った。

「身動きも取れないとなると、下級は下級でも最下級の精霊か、、かわいそうに」

と言い残し何かごにょごにょとその人間がしゃべると急に私の足元が動きだした。



「っ!?」

私は何も言葉をしゃべれないまま私に絡まっている真っ黒な鎖と一緒に床の下へさがっていった。



(真っ暗で何も見えない。じめじめしてるから地面の下なのは分かるんだけど、、)

真っ暗なので回りに意識を集中させると、ブクブクという水?のような音が聞こえてきた。



 どのくらい時間がたったかわからないけど回りが見たいなぁと思い続けていたら少しずつ回りが見えてきたよくわからないけど人間ぽいのが丸い筒状の水槽の中に入って眠っていた。


(あ、この子たち人間じゃなくて精霊だ!)

私と同じで水の中にいても浮いてるから前世が野良猫の私でもすぐにわかった。

でも、なんで水槽の中にいるんだろう?とりあえず歩いて明るいところに行こう。 

 


 野良猫だった時の勘を頼りにしばらく移動していると人間の話し声が聞こえてきた。


 「皇帝陛下の命令でまた精霊を召喚したんだと」

 「じゃあ、またこの暗い中を探してこのタンクに入れなきゃなんねぇのか、、」

 「精霊のおかげで俺たちの生活が豊かになったんだからこんなの苦労のうちに入らねぇだろ」

 「そうだな、ランプが消える前に早く探してこの国の糧になってもらおうぜ」


 (精霊が人間の生活を豊かにする?ん?っちょっと待って!?糧って私を食べる気!?)

 人間の話は私に警戒心を抱かせるのに十分だった。

 だって前世で糧っていったら、糧になるやつは死んでその死体を食べて生きる存在がいるってこと。私は前世で野良猫だったからネズミという糧を食べて生きてたけど、私が人間の糧になるってことは、私死んじゃうってこと!?


身の危険を感じた私は、前世で生きた経験と勘を生かして人間から逃げることにした。




1000字くらいの短い文章で進めていきたいと思います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ