クソリプおじさん、追放される。
なろうの仕様との戦い。
「マスター! いきなり追放なんて聞いてないです!」
「うるせぇ! 俺の決定は絶対だ!」
大手ギルド『英雄の誓い』。マスターのジェイドや王国内でも有数の実力者達が集って作られたクランである。
最初はFランク冒険者の即席パーティーから始まったクランだ。今ではギルド・国ともに認められ、クランマスターのジェイドは勇者として認定された。この素晴らしいギルドを支えるため、十分頑張ってきたつもりだったのに。
「どうしてですか! 昔から一緒にやってきたじゃないですか!」
「だからよ。 情けで入れてやっていたが無能はいらないわ。実力主義のトップクランになったいま、アンタのような昔からいるザコは邪魔でしかないのよ!」
魔術師の少女、カレン。たったの5年でFランク魔術師から賢者まで成り上がった。
「私達は一つのパーティーからトップクランにまで登り詰めた。『英雄の誓い』の発展を考えると、君は不要なのだよ。すまないが大人しく消えてくれ」
剣士の青年、リュート。当時から天才剣士と呼ばれていた貴族の剣士で、今では次期剣聖と名高い男だ。
「ごめんなさいっ! 私たち長いことやってきました。でもアイルさんはこれからの戦いに付いてこれないと思うんです……」
聖女、シャーロット。協会所属の聖職者で、冒険者として活動しながら聖女まで至った少女である。
「お願いします! 荷物持ちでも、なんでもします。ここに置いてください!」
「うるせぇ、もう決まったことなんだよ!」
ジェイドから飛んでくる拳。避けることもできず当たり、吹き飛ばされる。
「ギャハハ! この程度も避けられねぇ無能はいらねぇんだよ! 分かったらとっとと失せろ!」
「うっ! ……ん?」
殴られた衝撃だろうか。俺は、重要なことを思い出した。
「おじさんは、クソリプおじさんだったナ❗」
おじさんは、昔SNSサイトで大暴れ✊したクソリプおじさんだったことを思い出したヨ❗
今日は寝落ちしなければ、3話更新の予定です。午後になるかな?