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口は禍の元

作者: Mr.後困る

「父上、 どういう事ですか!!」


リフレク王子は叫んだ。


「何が?」


ミラー王は尋ねた。


「何故、 クロズ男爵の息子が王太子になるのですか!?」

「優秀だからだ」

「優秀だからって・・・男爵の血筋は元は平民!! 下賤な血筋でしょう!!」

「血筋は問題では無い」

「大問題ですよ!!」

「問題では無い、 お前もそう言っている」

「私はそんな事言っていません!!」

「お前の妻が元々男爵令嬢で平民だった事を指摘した

お前の婚約者だったブック大公令嬢に対して

『血筋は問題では無い』って言ったのは誰だったかな?」

「・・・・・」


言い淀むリフレク。


「し、 しかし!! クロズ男爵の息子とは接点が無かったじゃないですか!!」

「3年程の付き合いが有る」

「3年って・・・私は今まで20年以上貴方の息子としてやって来たじゃないですか!!

私よりも信頼出来るのですか!!」

「時間は問題では無い」

「大問題ですよ!!」

「問題では無い、 お前もそう言っている」

「私はそんな事言っていません!!」

「15年以上の付き合いが有った婚約者に出会って2年程の娘に

乗り換える際に『時間は問題では無い』って言ったのは誰だったかな?」

「・・・・・」


言い淀むリフレク。


「私の妻はあの女よりも優しいです!!」

「クロズ男爵の子はお前よりも優しい」

「・・・・・」


言い淀むリフレク。


「さてとリフレク、 何か他に言う事は有るか?」

「有りますとも!!」

「リフレクよ、 お前は自分が何をやったのか忘れたのか?」

「え?」

「忘れたのならば答えよう、 お前の婚約者がお前と問答をしていて

お前が一方的に婚約者を剣で斬り殺した

そしてお前は『私の方が偉いのだから何をしても良い!!』と言ったな?」

「で、 ですが父上は許して下さいました!!」

「お前の論は尤もだったからな、 だからこうしてお前よりも

王に相応しい人間を王太子に選んだと言う訳だ」

「ですが」

「さて、 ここで問題だリフレク

お前は王子、 私は王、 どちらが偉い?」

「え・・・・・」


剣を持つミラー。


「ち、 父上?」

「『私が質問しているのだから答えろ』これもお前の台詞だったな?」

「ゆ、 許して下さい」

「『私が許しを求めていると言ったか?』これもお前の台詞だったな」


教訓:口は禍の元

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― 新着の感想 ―
[良い点] 腹筋がぁ、腹筋が~www
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