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食べ物シリーズ!

黄色い表面張力

作者: けにゃタン

白い膜で包まれた楕円形の殻を手に持った。


その楕円形をお椀の蓋で優しく叩いた。

トントンという音のを響かせると、ピキピキっと、高い音が部屋に轟かせた。


ヒビの入った殻を、両手の親指以外で優しく握った。

そして、支えられた殻を、両手の親指で強めにヒビの入った場所に差し込むと、透明な液体がお椀に滴り落ちた。


ネバネバで円滑剤のような透明な液体は、二本の親指を嫌らしく包み込むと、黄色い塊がドロっとお椀に落ちた。


透明な液体が、黄色い塊を絡め、独特な動きでお椀をくるりと撫で回した。


独立した黄色い塊を、両手で空気を吸い出した空のペットボトルの口を押し当てると、凹んだペットボトルを元に戻した。


戻す瞬間、黄色い塊は、白い液体の表面張力に効果により、糸を引きながら独立した世界へと旅立った。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] そ、そして、その黄身をどうするのですか? あったかごはんにのっけちゃうのですか?
[良い点] けにゃタンさんの玉子の黄身の描写は素晴らしいですね。 [気になる点] えっ、黄身はペットボトルに吸い込まれた!?
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