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JOKERMAN  作者: ホーリン・ホーク
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8.search for

挿絵(By みてみん)


 商談が成立し、レパードはリリィが使っていた部屋に案内してもらった。

 ここにもフットプライドの怒りが叩きつけられていた。ひっくり返されたテーブル、チェスト、ベッド何もかも。

 レパードはぐるりと見回し化粧棚やクローゼットを開ける。ギョロギョロと大きな目で残された物品をチェックする。しばらくして塵箱に捨てられた卓上カレンダーのメモに気づいた。


「署長。この赤丸ついてる日。これって何です?」

「ん? どれだ? ……ああそれか、ボビィが病院にな。小児喘息で毎月」

「今日は九月九日。じゃあ一昨日の七日……ちょうどここを出て行ったと思われる日、病院へ行ってるはず」

「なるほど」

 フットプライドは頷き、すぐさまその医師に電話を入れた。



 確かに、二人が来たと言う。

 レパードはカレンダーを畳みポケットに突っ込み、窓から外を見渡した。

 自家用車は使っていない。その病院から彼女たちがどう動いたか……どういう手段で何処へ向かったかだ。



 ****



 そして州立インフィラデル総合病院の前へ。

 いつも長い列を作っているタクシーがいる。

 レパードは運転手たちに二人の写真を見せ、七日の日、午前十時過ぎの記憶を(たず)ねて歩いた。


「知らんね」……

「覚えとらん」……「俺は休みだったんだが、あんた。乗るの乗らんの?」……

「逃げた女房と子供? そいつは面白ぇ、いったいどんな旦那だ」……

「いちいち覚えてねーよー」……


「……ああ。この親子ね。ん、間違いない。乗せたよ」



 リリィとボビィの二人を乗せたと言う運転手に先導され、レパードはそこから五キロほど離れた三番通りまで車でついて行った。やがてタクシーは停まった。


「ここだよ」見渡すとバス停も駅もうんと遠い。

 何故ここだ? ……レパードは車の窓越しからタクシーの運転手にチップを渡し、その場所を少しうろついた。



 彼女がフリーホイールに帰るはずがない。

 先ずフットプライドが知る土地には行かない。

 人気のない埃っぽい町。

 しばらくして彼の目の前に一軒の中古車販売店が立ち広がった……。

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