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JOKERMAN  作者: ホーリン・ホーク
31/33

31.remember

 その年の冬。

 静かなノースフォレストに凍てつく寒気が吹きつける。


 Dr.ハイランズの家、暖かい部屋のベッドの中から外を眺めているのはボビィ少年。

 やがて彼は起き上がり、紙とペンを手にした。

 ずっと横になっていたのでまだ頭が重い。

 大きく息を吐き、胸を摩った。そこでドアを叩く音が。リリィが中へ入ってくる。ホットココアをボビィの机に。


「おはようママ」

「おはよう。どう? 気分は」

「うん。昨日よりはだいぶ楽になったよ。うん、元気元気!」

「……そう。それならよかった」

「ママの方こそ僕を看てたから……疲れてるみたい」

「そんなことないわ。ボビィが元気なら、ママも元気よ」

 ボビィはじっとリリィを見つめ、それからニコッと笑った。

「……そっか」


 リリィはボビィの肩に手をやり、その手元を見る。何か書き始めている。

「何なの? これ」

 ボビィは照れ臭そうに鼻をこすりながら、

「うん。おじちゃんにまたいつか会って、手紙を渡したいんだ。ジョーおじちゃんに捧げる詩。いつまでも忘れないって……」



挿絵(By みてみん)



 ****



 一方で、刑務所にいるレオ・フットプライドのニュースが報じられた。


 顔の皮を全て剥ぎ取られ、血塗れの重体だという。

 犯人は囚人でもなければ刑務官でもない。

 誰にやられたかは謎のままで、事件はやがて忘れ去られた……。

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