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JOKERMAN  作者: ホーリン・ホーク
3/33

3.leo footpride

挿絵(By みてみん)


「隠し事はためにならんぞ!」

 メイドのペギーは何も知らないと言い張った。


 寝静まる夜のインフィラデルヒルズ街。

 広大な屋敷の豪華なシャンデリアの下、レオ・フットプライドは大理石のテーブルを蹴り倒した。

「あの女め!」

 憤怒に満ちた彼にペギーは怯え、床にへたり込んだ。


 フットプライドの手には紙切れ。それは離婚届。

「この俺から逃げられると思っているのか!」

 それを引き裂き、手当たり次第物を叩き壊した。



 次の日の朝、チャイムが鳴る。

「開いてるぞーっ」

「お邪魔しまぁす」と小柄な男は入り、無作法に言った。

「うわぁ、ひでぇ……何すか、これ」

 散らばる食器とガラスの破片。ひっくり返されたテーブル、戸棚。割れた花瓶。絨毯は波打ち、まるで台風の過ぎ去った後。

 その主人レオ・フットプライドは髪を乱し真っ赤な顔でソファに座っている。


 男は頭を掻き足の踏み場を探りながら、自分を呼びつけたこの家の主人の前に歩み寄った。

「奥さんが逃げたって……本当のようスね。署長」

 フットプライドは顔をしかめる。

「ああ?  逃げただと? ハッ、俺がそんなこと言ったか? ちがっ、違うね! そうじゃない、あいつは黙ってどっか行ったんだ」


 同じことじゃねーかバーカと男は思った。


「レパード・スキン! 何してる! お、お前も、ほら付き合え、飲め! ほら飲めよ……」


 ――ヤケ酒か……あぁ……「署長、しっかりして下さいよ。あーあ、手から血ぃ出てますよ。そんな酔っ払わなくても、たかが女のことで」

「何だとぉー! もいっぺん言ってみぃ……このクソ、ク、ソ……」


 フットプライドは泥酔。ふらふらで振り上げる拳も情けなかった。

 レパード・スキンは鼻から息を吐き、ポケットから薄汚れたハンカチを取り、フットプライドに渡した。


「冗談ですよ。冗談」

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