表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

3人家族のある日常

バイオレンスクエスチョン・娘 ②

 ある日、仲睦まじいかは別として、一つの家族が、娘と仲良く手を繋ぎ公園を散歩していた。



「わー! お水がいっぱーい!」

「駄目よ!! 危ないでしょ!?」



 好奇心いっぱいな娘は池に向かって走り出そうとするが、妻はそんな娘の手をしっかりと握り、懸命に抑える。


 それでも娘は両親の腕をぐいぐいと池の方へ力強く引っぱり、池の前まで来ると可愛らしい声を響かせる。


「おっきいねー!」

「そうだねー、おっきいねー♪」


 夫は娘に合わせるように大きな声を出すと、池の真ん中で、大きい枝が浮かんでいるのを見つける。



「たゆたってるなぁ……」

「たうたえってう?」



 娘が不思議そうに尋ねるので、夫は面白そうに言葉を教え込む。


「そう、たゆたってる」

「たあたっててうー!」


 楽しそうにその言葉を繰り返す娘。

 そこへ妻が割って入る。


「あなた、変な事教えないで!」

「別に変な事じゃないだろう?」


 少しだけ言い合う夫婦。

 すると、娘がちまちまと夫婦の方へ歩いてきて、ある言葉を発する。


 その言葉に夫婦は、しばし沈黙してしまう。



「たうたってうって、なーにー?」

ごめんなさい、

あぁ、ごめんなさい、

ごめんなさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらの方も連載しているので、よろしくお願いします。

ほのぼのほっこり子育てファンタジー、ここに始まる?

「お母さんは異世界でも強いのです。(お父さんも強いよ。)」


洞窟を探索していた四人は、ある日を境に、永遠とも思える時間をさ迷う事になる……。
地上に生還するのは、叶わぬ夢となってしまうのか……。


「一年後、宿屋で目覚めた四人は……。」
― 新着の感想 ―
[良い点] 何にでも興味をもつのはすばらしいことですね。 これを機に、言葉のエキスパートになっていただきましょう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ