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海賊船の詩

作者: 女郎花 恵

黒い海に漕ぎ出せ


白い帆は憎しみを吸って


死へ向かう追い風を受ける


波は静かに船を削り


人魚は暗いどん底に(いざな)


甘く、鈍く、すがりつきたくなる歌声で


船底にはできそこないたちが詰まってる


たった一人の船頭は


一瓶だけの美酒に酔い


船首の上で踊る


この船はどこへ行く


宝島も、黄金郷も、すでに誰かのものである


夢も、希望も、きっともう何者かに採り尽くされてしまっている


それでも火を灯せ


わずかな光が


あした限りの未来を照らしてくれるうちは


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