「さらに過去へ」
後半にいたっては中学か小学生の頃の、別のパソコンにあったデータを貧乏性でとっておいたものを載せています。記憶にもないけど、それが何かの刺激にならないかな。
片思いを永遠に続けられたら、それ以上の幸せは無いよね。
両思いなんて、恋が実ってしまったら、それは熟れて落ちて腐り爛れるのでしょ?
この少女は頭が悪い。その上、頭がおかしい。最悪の組み合わせだ。
見方を変えて味方になる。誤りを認めて謝って。
褒められるのは恥ずかしかった。だって、私は褒められるのを望んでいたから。
そして、全くそんな人間ではないと、絶望し、恐怖する。私はこれっぽっちも理解できない。もし偽りだとバレたら私はどうなるのだろう。みんなと違うことは怖い。
秘密がばれてしまうのは、誰かを信用して話してしまった人が悪い。自分の信じた友達に秘密を話す。けれど、その信じた友達にも、信じた友達がいる。
自分の値打ちを知りたいなら、お金を借りてごらん。それが君の価値だ。
「謙虚になれ」と言う人の謙虚とは程遠い姿。
世間を騒がせた人、なんていない。世間が勝手に騒いだだけ。世間に騒がれた人、よ。
ヒーローは諦めが悪いからヒーローなんだよ。君は諦めたことはあるかい?
痛いのは生きているから
転んだのは歩いたから
迷っているのは前に進みたいから
逃げ出したいのはたたかっているから
悔しいのは、諦めてない証拠だよ
自分のことしか考えてない! って、他に誰が俺のこと考えるの?
ていうか、君は君の事を考えてるから、君の事を考えない僕を怒るんだろ?
笑われたら、誇りに思いなさい。人を笑わせられるなんて、すごいだろ?
越えられない壁、押してみたら? 大きい扉かもよ?
暇つぶしだって思ってたら、暇につぶされてた。
「君のためなら死ねる」かもしれないけど、そのあと誰がその人を守るの?
むしろ、生きろ。生き抜いて、希望を与え続けろ。覚悟ってそういうことじゃないかな。
俺が頭悪いんじゃなくて、お前が頭良いんだよ。貶める前に、自分を褒めてあげたら?
外見って中身の一番外側だよ。
誰かの手のひらでも、そこが私の舞台だから、全力で踊るわ。
死はやってこない。僕らが死へ向かうんだ。
「例えばその手が届いたとして」
・もし忘れたとしても、
思い出のカケラは気づかないうちに増えていく。溢れることはないだろうから、新しいものを入れるために、古いものを捨ててしまわないで。たくさん詰めすぎて、見つからなくても悲しまないで、喜ばないで。それは消えたわけじゃないから。いつか、不意に、現れるから。
・底のない宝箱なら、
きっと溢れることはないから、新しいモノのために、古いモノを捨ててしまわないで。気づかないうちに増えてしまった思い出のカケラも、ずっと握り締めていなくても大丈夫。そっと、仕舞って。たくさん詰めすぎて、見つからなくても悲しまないで、喜ばないで。それは消えたわけじゃないから。いつか、不意に、現れるから。――――逃げないで。
・100円の差。
人ごみが嫌いだった。暑いのも、うるさいのも、まぶしいのも嫌い。だから、祭りなんて最悪だった。
いつもの倍くらい高くなったフランクフルトとかも買う気になれないし、邪魔になるし壊れやすいヨーヨーだって欲しくない。花火はまぶしくて見ていられないし、心臓に響くような重い音は苦しくなる。頭に突き刺さるような高音と、押さえの利かなくなった笑い声。人と屋台が発するサウナのような熱気、子供の振り回す蛍光ブレスレット。
クーラーの効いた涼しい部屋で、中継の花火を見ているほうが、どれだけ幸せだろう。
それでも、彼女は僕を必ず祭りへ連れて行った。「りんごあめ買わなきゃ」と目を輝かせて。
・『れ、れろう』
頑張れ、他人事。
頑張ろう、そういってくれる人はいない。
不眠自慢、拒食自慢、不調自慢、努力自慢、多忙自慢、不幸自慢。
それが自分の仕事であり、生きる意味であるとでも言わんばかりな、笑顔と明るさを虚飾した少女に「頑張れ」と声をかける友人がいた。
そう言うことが出来ないであろう私にとって、その友人はそれだけで尊敬の対象だったけど、少女にとってはそうでなかったらしく、悲しそうに口元を緩めて、嘲笑うように目元を歪めて、微笑の表情を作っていった。待っていました、という幻聴が聞こえてきそうだった。
「頑張ってって……私、もう十分頑張ってるんだよ?」
それを聞いた友人は、少女よりはるかに精巧な悲しみを湛えた微笑を浮かべて「ごめんね」と呟いた。
・遠くを見ろ、真実に気づけ。
“ヒーローがいるから世界は平和”だ?
違うだろ。ヒーローがいなきゃ世界は平和なんだ。
事件が起こる、ヒーローが助ける。それが平和?
事件は起こらない、ヒーローはいらない。これが平和だ。
そういう意味じゃ探偵も一緒だな。
もっといえば医者も、警察も、消防隊も、この世の平和を守るもの全部全部全部!!
そんなものが必要な世の中を嘆けよ、なぁヒーロー?
そんな世の中を壊しちまえよ、なぁヒーロー!?
それこそ本当の平和で、あるべき世界で、誰もが望むもので、お前が叶えるべきものだろう?
まぁ、お前のいるべき世界ではなくなるけれど。
現状維持の成り立たない歪な平和を望むか? 自分が愛される望まれる満たされる世界を守るか?
それも悪くないだろうな。だけど、それってヒーローっていえるのか?
目の前のもので満足するなよ。
お前はヒーローだろ? 上を見ろ、周りを見ろ、遠くを見ろ!!
誰も|気づかないもの(真実)に気づく。
それが、|ヒーロー(異端者)だろ?
「……懐かしいなぁ」
いつかの休日に、いや本当は休日なんかはないんだけれど……そんなことを言われた。
・シアワセの街。
コレハ 『好き大好き愛してる……!!』 『分からないんだよね、それ』 トアル街ノ 『この想いは一方通行なんだよね』 『…………』 住人ノ 『私は貴方だけの物じゃないのよ』 『俺だけを見ていればいいんだ』 物語 『これで、僕だけのモノだよね……ごめんね』 『大好きよ、ずっと一緒にいようね?』 貴方ノ 『私は**じゃないわ。嘘つかないで』『君が幸せなら、僕は幸せだよ……』 普通ハ 『君は僕がいないとダメだもんね』 『依存では駄目なんですか』 何デスカ?
・黒い足跡。
「一つだけ忘れさせてあげる。貴方からも、みんなからも」
もしも神様とか――――とりあえず、そんなことが出来そうな何かから、そう言われたら、どれを選ぶのだろう。
今日喧嘩の原因になってしまった台詞? 今週犯してしまった恥ずかしい失敗? そんな一瞬の傷とも、永遠の膿とも言い難い様な記憶でも良いかもしれない。重要性は本人が決めるものだから。
個人的に、おすすめしたい……のではなくて、面白いと思ったのを一つ挙げると共に語らせてもらいたい。
それが、いい時間稼ぎになると思うから。うん、悪くない話でしょう? BGMとして聞き流してもいいといっているのだという解釈でも、咎めはしないよ。
*××屋さん。記憶屋さん。怨み屋さん。郵便屋さん。古本屋さん。雑貨屋さん。
「何でも一つだけ忘れさせてあげる。君からも、みんなからも」
――――じゃあ、僕の存在を。
「それは、とても大変だと思うよ。忘れられるだけで、消えるわけじゃないんだから」
「浦宮って、怨み屋に変えられるよね」
「……君って頭が良いのか悪いのか判んないや。それとも聡いのに馬鹿なのかな?」
*傷、葵。
『一つだけ忘れさせてあげる。貴方からも、みんなからも』
もしも神様とか……とりあえず、そんなことが出来そうな何かから、そう言われたら、どれを選ぶのだろう。
今日喧嘩の原因になってしまった台詞? 今週犯してしまった恥ずかしい失敗? そんな一瞬の傷とも、永遠の膿とも言い難い様な記憶でも良いかもしれない。重要性は本人が決めるものだから。
でも、僕は――――
どうしても人が怖いのだと、自覚したのはいつだったか、僕は覚えていないけれど、それは克服できないものだと悟ったのは、つい最近、高校一年の冬だった。
だけど、都合の良い頭は、時間が経つと大抵すぐに忘れてしまうから、何回も似たようなことを繰り返した。繰り返した瞬間だけ、忘れていたことを自覚した。思い出して、更に恐怖を倍増させていた。
恥ずかしい話だけれど、どうやら話すのが好きらしいから、自虐や痛々しさが目立ってしまっても、口が疼いて仕方がない。その口の動き一つ一つが、何かを啄ばんで抉ったとしても、時間が経てば忘れてしまうのだから。
自覚なんて、意味がないことを今日知っている。