幽霊少女は今日も今日とて死に急ぐ
二○十二年に起きた『アースインパクト』以降、全人類が他者の心を読み取れるようになりその力を利用した犯罪が横行するも、その十数年後、有名企業であるリオネール社から他者の心を読めず読まれなくする思考プロテクトが販売、政府公認のものとなり世界共通で常時装着を義務付けられた時代、その後、出生した強面主人公・九条天馬は、その装置を付けていても他人の心が読める特異体質の持ち主だった。そんなある日、屋上から自殺しようとする少女の声を聞き届け助けに走るも、少女の身体は透けてそのまま地面へと落下し――!?