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 「あ、貴方は誰?」



シルビが失礼なことを言った。



「シルビさん酷くないですか、シオンですよ」



「えっ、だって、、、あまりにも、、それに」



「あっそうか、僕汚れがかなり酷かったみたい、うん、あれは酷いなんてもののレベルじゃなかった、、部屋にお風呂があってよかったですよ、、、自分でも肌は自黒で、髪は茶色と思ってました、、あははは」



「あ、アルベルト?」



セリア様が震えるような小さな声で知らない人の名前で呼んだ



「んっ!セリア様、僕はシオンですよ」



僕は分からず首を傾げて答えた



「ね、ねぇシオン、貴方は確か孤児って言ったわよね」



セリアさまが僕の右手に視線を下げて震える両手で大事そうに包んだ



「そ、そうですよ、王都の孤児院の前に捨てられていたそうです、院長が言うには僕は布切れにくるまれていたそうです。その布切れに文字が書いてあったそうですが、痛みが酷く辛うじて読めたのがシオンです、それが今の僕の名前です、、生地が良かったみたいだけどボロボロだったので捨てたそうですけど、、院長がどこか良いとこの子供かも知れないぞ、と笑いながら話してくれました、、、まあ、平民の無い物ねだり夢物語ですよね、それでも小さい頃はその夢物語に助けられていたんですよ、、ははは、可笑しいでしょう」



「!!」



セリア様が今にも泣きそうな顔をしている、僕は正直焦ったどうしてセリア様がそんな顔をするの



「あっでも、今は大丈夫ですよ、生きる術を手に入れましたから、セリア様もご存じでしょ僕はこれでも少し強くなったんです」



「そ、そんなこと言わないで、、その布にはリオンって書いていたの、貴方は攫われた私の子供よ」



「えっ」



 僕は固まった、暫く何を言っているのか理解できなかったが、、だんだんと思考が動きだした、そして何を今更と言う思いが一瞬よぎったが、幸いに前世での家族の記憶が荒もうとする心を落ち着かせてくれた。



 それから、セリア様が僕を抱き締めて放さない、涙を流していたセリア様が坦々と話だした。



 当時、父アルベルト・ガーディン天爵は周りの反対を押切、私以外に側室を取りませんでした。それほど私達は愛し合っていました、そして丁度その頃事業が上手く行ってなかったアルベルトの弟ガーネスは、それを幸いに兄と私を亡きものにすれば自分が家督を継げると思い色々策謀し始めました。



 ですが、ガーネスが家督を狙っているとの情報は掴んでいたのですが、暫く見張りを増やすもガーネスにそういった動きは全くなかったのです。それで長男リオンの誕生の喜びに、ガーネスから目離した途端、リオンが攫われたのです。兎に角焦ったわ、私もアルベルトも手当たり次第捜索したのですが情報も掴めず途方にくれる毎日でした。



 弟ガーネスが一枚噛んでいると言うことは分かっていた、ただガーネスもそれなりに名の通った魔法騎士、そして力と巧な情報操作で証拠を掴ませて貰えなかった。それでもアルベルトはリオンと攫われた証拠を捜していました。でも昨年からアルベルトは体調を崩してしまって今は床に伏せています



 攫われた日に私もすぐにリオンの手掛かりを探して、教会の星読師に依頼したの、そして言われたのが14年後の昨日4月20日に王都に行くようにだったわ



 一緒に行くつもりだったアルベルトを置いて行くのは気が引けたけど信を置いている者を側につけて来たのよ、、、14年待ったのよ、長かった貴方が生きていると思うことが、私とアルベルトの希望だったのよ。リオン貴方はアルベルトの小さい頃にそっくり、そして、その右手の甲の痣、覚えているわ産まれた時にみた星形の痣を



 あれっ本当だ右手の甲に星形の痣がある、汚れていて見えなかったみたいだ。でもこんなことってあるのか。



「銀色の髪で、手の甲に星形の痣がある子供を何度もギルドに依頼して捜したわ、結果は偽の情報ばかり集まったのよ」



「すみません、毎日をどうやって生き残るか必死で天地族からの依頼が僕に関係あるとは思っても見ませんし、僕は髪の色は茶色と今日まで思っていました。星形の痣も今言われて気づいたんです、自分の事なのに何も知りませんでした」



「ああ、いいのよ、でもね、今でも今回の様に狙われることは結構あるのよ、だからリオンも気を付けてるのよ。、、、さあ、少し冷めちゃたけど皆で夕飯にしましょう」



「はい、来た甲斐がありましたねセリア様」



側で話を聞いていた皆も目に涙を貯め、喜びに合っていた、次第にそれは笑顔になっていく



そして楽しく夕飯を食べたセリア様が、頻りにお母様と呼ぶようにと言われ逆らうことが出来なかった



「リオン様、私達も家族と思ってちゃんと接して下さいね、、それにしてもリオン様は凄いわね、孤児院育ちなのに言葉使いが丁寧だわ、どうしてですか?」



シルビの態度が変わり戸惑いながらも当たり障りなく答えた



「う~ん、、それは小さい頃から色々な所に奉公に行かされ、逆らえなかったんですよ、言葉使い1つで殺され兼ねなかったんですよね、、、、あっ」



皆が悲しい顔になった、そんなつもりじゃなかったのに



「あっ、でも、ね、それでちゃんと話が出来てるから良かったんだよ、だから、気にしなくていいんだ、それじゃもう夜も遅い、明日も朝早くから1日馬車の移動になるから寝ましょうね、僕もそろそろ部屋に戻りま、、」



「リオンはお母さんと一緒に寝るのよね?」



「いや、お母様それはちょっと、、」



「それはちょっと何ですか?イヤなの?」



「い、嫌じゃないです」



「じゃあ決まりね」



「はい」



僕は渋々了解した、だって威圧感半端ない、なんか僕どんどんヘタレになってない?大丈夫だよね



眠れなかった、、、



僕はお母様の抱き枕となって一夜が明けた、ふとお母様の顔を見ると涙の後が残っていた。今はまだ心からお母様と呼ぶことは出来ないが、そうなれるように頑張ってみようと密かに思った。自分を見てくれる、存在を認めてくれる人が出来て嬉しかった。



ああ、この優しさは心地いい、、何故か懐かしく感じた




 朝食と準備を済ませ、再び僕達はガーディン領に向かった、旅路も順調にいっている、残り半日の所まできて、気配察知が働いた。丁度森の入口辺りで、護衛の皆が馬車から出てきた。




 護衛みんなを見回すとみんな気づいてるみたい、だが緊張で冷や汗をかいている。



気配察知は凄い!前方に15人の気配がある。



 みんなケガが治ったばかりで本調子ではない、でも人殺しは抵抗がある僕は、仕方なく吸収魔法に頼る事にした。今回までだ!と決意を固めて、皆に手で合図を送る



もう、相手も気付いているし、ちょっと待っててね、、あっ、魔装しとかないと顔バレたら厄介だよな、特に吸収魔法が



皆がコクりと頷いたのを確認し、僕は身体魔強化して、一気に気配が集まる場所に近づいた。魔装ダーク!!



「おわあ、、、貴様は誰だ、あいつらの仲間か?、、じゃ、」



 僕は盗賊に最後まで話をさせる事なく暗黒魔法ダークソウルを15人の気配に向けて放った。一気に包み込むイメージだ、今回はスピードが命だ。だってみんなが来たら魔装の事バレるし、なんの魔法かと追求が怖い。、、特にお母様が



「「「「ぐわー」」」」「なんだこれは」「力が抜ける、、!」



 15人の悲鳴があちこち聞こえる、木の上から落ちてくる者もいた。やっぱり盗賊の格好をしていた。まあ、馬車からは見えないように使ったから大丈夫だよね



「ふぅ、魔装解除」



ああ、何時もの声が聞こえる。



【生命力を吸収した、戦闘力が上がった、水魔法:弱スキル、土魔法:弱スキル、光魔法:弱スキル、闇魔法:弱スキル、無魔法:弱スキル、気配遮断スキル、槍術スキル、二刀流スキル、短剣スキル、鷹の目スキル、鑑定:弱スキル、剛腕スキル、収納スキル、馬術スキル、料理スキルを吸収した】



【火、水、風、土魔法弱は四大属性魔法:中として統合されます】

【体、剣、槍、短剣、棒、弓、馬術は武神:中として統合されます】

【気配察知、気配遮断、隠密、開錠、投擲は忍として統合されます】

【俊足、剛腕、鷹の目、再生は超人として統合されます】


【戦闘力30、統合補正20アップした戦闘能力122になった】




うわ~バレずに済んで良かったけど、僕かなり人間離れしてきているよ大丈夫だよな



おっ、アイカさんが一番早いや。



「ちょっとリオン様、、何がよかったですか、速すぎです、どんな脚力してるのです?それに、あの合図は皆で攻めようの合図じゃなかったのですか?」



護衛のアイカが怒った様子で駆けてきた、ぷんすか、ぷんすか音が聞こえそうだ



「違いますよ、ちょっと待ってての合図です、僕は一応お母様に護衛依頼受けてます」



いつの間にか馬車が追いつきお母様がこちらを睨んでいる



「それはシオンの時でしょ、貴方はリオンなのよ」



「でも、ほら皆ケガ治ったばかりで本調子じゃなかったですし、敵の数が多かった、、、それに、皆が馬車から出てきたから相手にもバレてたと思います、、それで、、」



「でも、じゃりません、次同じことしたらリオンは馬車の中で私の隣に居てもらいますよ、私の膝枕付きです」



「僕はもうそんな歳じゃないです」



「分・か・り・ま・し・た・か?」



「はい」



「ささ、リオン様、気を取り直して私の隣にでもどうぞ」



 御者をしているイリスが隣をパンパン叩いている、僕は隣に座るが、イリスさんが異常に近い胸があたってますよ、、皆は何も言わないの?途中シルビも入って御者を6人で交替しているが皆座る位置近い、そっち少し空いているよね、、胸あたってますって。



 僕達は無事、ガーディン領アルバの屋敷に帰りついた。想像以上に凄い屋敷だ、正門から屋敷までも馬車で10分ほどかかった。更に重厚な扉を開け屋敷に入ると赤い絨毯が敷いている、天上にはどうやって掃除してるのか疑問が出るほど立派なシャンデリアっぽい魔道球が下がっていた。そしてエントランスには数名のメイドが並んでいる。真ん中から60代前半の白髪頭の執事っぽい人が前に出て出迎えてくれた。



「お帰りなさいませセリア様」



「戻ったわセバス、アルベルトの体調はどう?」



「はい、セリア様、アルベルト様は変わりなく落ち着いております」

 


「そう、良かったわ」



ふとお母様がこちらを見た、続けてセバスさんと目が合う



「ああ、、アルベルト様、いや、もしやリオン様ですか?」



セバスさんがぷるぷる震え出した



「ええ、そうよ、リオンよ、間違いなく私とアルベルトの子供よ」



「ああ、どんなにこの日を待ち望んだか、、アルベルト様に」



「ええ、アルベルトに会いに行くわ、リオン付いてらっしゃい」



僕はセバスさんに一礼してお母様に着いていった。







 ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーー

  ギルドランク G

 名前 リオン・ガーディン  年齢  14歳  男性 


   戦闘能力 122【244】


 《スキル・魔法》

 ・暗黒魔法:極 ・神聖魔法:下 ・四大属性魔法:中

 ・無魔法:下 ・光魔法:下 ・闇魔法:下

 ・武神:中 ・二刀流 ・忍 ・超人 ・料理

 ・身体魔強化 ・毒耐性:上 ・収納 ・鑑定:下

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