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ここは、どこ?

頭痛がする。

私が知っている日本は北海道が日本の東北部にあり、

沖縄が南西部にあるはずだ。

カゲトラは助けた兄妹の言葉を簡単には受け入れられなかった。


「本当に、ここは沖縄なのか?」


「だから、嘘ついてなんかないですって!どう見たって沖縄でしょう?」


「いや…うん…そうか…」


カゲトラの目の前の光景に苦笑を浮かべた。

そこには、真っ白な雪景色が広がっていたのである。


「今日本の地図を書きますよ。…ほら、これを見てください。」


カゲトラはユトの描いた地図を見て、暫し考え込んだ。

(間違いない。何故か上下左右逆さまになっているんだな。つまり、北海道は本来の沖縄の辺りにあり、沖縄は本来の北海道の辺りにある、と。おかしなことになったもんだ。)


既にゴブリンを目撃し、撃退している以上、ここが普通の世界ではないと覚悟していたが、カゲトラは予想以上にややこしい事態にため息をついた。


「あ、そういえば、何故かここを日本じゃなくて、リバースと呼ぶ人達がいるって聞いたことがあります。その人達は僕たちを理由もなく襲ってくるんです。中には、そんなことをしない人もいるみたいですが。」


カゲトラはそれを聞いて、リバースという単語に聞き覚えがあることに気がついたが、まだ何かを思い出した訳でもなかったので黙って兄妹を観察した。


ふと、兄妹の側頭部に耳のようなものがあることに気付き、ユトに尋ねてみることにした。


「なぁ、それは…耳か?」


「はい、そうですよ。僕たちは犬人ですから、大人になると、耳が綺麗に生えてくるんです。まだ子供だから完璧には生えてないけど、何かを聞くことは出来ます。」


なるほど、だから狙われるのかもしれない。

カゲトラはこの日本を、リバースと呼ぶ人々を、自分と同じように元々の日本から来た人のことだと推測した。リバースは反転という意味だから、逆さまになっている日本を呼ぶにはちょうどいい。また、彼らなら、耳の生えた人間を普通とは思わないであろう。


カゲトラは自己紹介をし合い、大体の知識を得た後で彼らはどこに住んでいるのかを聞いた。


「この平野の先の森の中に皆で住んでいます。あんまり大きくはありませんが。」


「ではそこに案内してくれないか?今晩寝るところが無いんだ。」


二人は快く応じ、元気に歩き出した。

カゲトラは兄妹の後をついていき、犬人の集落にたどり着いたが、そこには何か、揉め事が起こっているらしい、物々しい雰囲気が漂っていたのだった。


「…帰りたくなってきたな」


続く

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