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異世界のゲーム  作者: 関くん
4/5

解放の鍵……覚醒!

━━2050年4月21日━━


ドンッ!ドンッ!……


朝だ。朝が来てしまった。俺、長谷 竜斗の朝は、いつも 花蓮がドアを叩き、お兄ちゃーん!と、呼んだところから、始まる。しかし、いつも寝ている場所や外の風景が全く今までとは異なっていた。それは、この俺が、"ファイアーグレム"という、コミュニティに入ったからだ。


コミュニティとは『人間の集まり』の事である。


同じ目的の下に形成される集まりをコミュニティと称する。単にコミュと省略されることが多いようである。


語源はラテン語の「commūnitāt」という単語であり、これは「お互いに奉仕する事」などの意味を持つ!


らしい!


まあ、だからこのコミュニティの宿に泊まらせてもらっている ということになる。


このコミュニティは、本当に弱い!何故なら、まず、レベル。おれのレベルが、37だ。この前、情報屋が、言ってたが、この二階層のクリア推定レベルは、40だそうだ。そして、一階層の推定レベルは、20だった。しかし、このコミュニティの平均のレベルは15なのだ。20人そこらの、小規模コミュニティだ。弱すぎる。というか、よくそのレベルでこの二階層へ、行こう!という気持ちになったものだな。


『さて、レベル上げ行くか!』


モンスターを倒すコツは掴んでいた。説明しろ!と言われれば出来ないのだが、直感で相手の動きを読むことが最近では可能になってきていた。


『ん!!』


現れた。モンスターだ。防御タイプで氷属性、ゴーレムの属性だけが違うモンスターだ。


『今回は、"アイスゴーレム"か余裕余裕』


毎日こういう奴らと殺りあっていたら、リアルに帰った時はどうなるんだろうな?


そんなことを考えていたら、"アイスゴーレム"が、こっちに向かって来た!それに!スピードが!!


『ぅおあ!?』


いつもと違う!?奴ら、"ゴーレム類"の動きじゃない!イレギュラーだ!


『くっ!!!』


雷門の攻撃が、通じない!?そんな!"ゴーレム"は、防御型だが、この超パワー型の攻撃は、この前まで"ゴーレム類"を一撃で殺っていたのに…………


『っおぉーーーーーーい!』


二人とも、こちらを見らずにいった


『な、なんだー!』


『な、にー』


『一時退却だーーっ!こっちへ来ーい!こっちは安全エリアだっ!はやく!』


⚠︎ 安全エリア……そこの範囲内には、絶対に敵モンスターが入ってこれない領域のことだ。


『わかったわ!』


『わかった!今、いくぞ!!』


二人とも、相手を怯ませて、こっちへ ダッシュて来た。


花蓮は安全エリアに滑りこんだ。


『あっぶなかった!』


よしっ!あとは……


『あ!やっば!安全エリアの入り口に敵モンスターがいるぞ!このままじゃ、雷門が 中に入れねぇぞ!』


やばいな!ここはやはり


『俺が行く!!』


『気を付けてね!』


頷く


『おう!』


俺は"アイスゴーレム"の目の前まで行き、"アイスゴーレム"が攻撃するタイミングで、後ろに回り込んで、背中を切り裂く!その方法で行った!ちゃんといった。


『よし!このまま背中を斬れば!』


そして、かたなを振り下ろしたその瞬間まわりに"アイスゴーレム"が沢山でてきた。


『なんだなんだ!?やばいぞ!なんだこれ!?』


上から"アイスゴーレム"が来た!


『あっ!しまっ……ぅぉあっ!!』


横から誰かに押された。俺のHP【ヒットポイント】が、減っていない!と、いうことは!


『雷門ーーー!!』


雷門が!俺の身代わりに!いつもの攻撃じゃ一撃では、HP【ヒットポイント】が0になることは、まずないが いままでで、このイレギュラー性だから恐らく……


ドグッ!!


何か変な音が聞こえたぞ!


『ゔ……ぐ…………』


な、なんだ!?も、もしかして!?


ポタポタと、雷門の血 らしきものが落ちてきていたゲームとはいえ、当然痛覚は完全に働いている。


『雷門!!!』


雷門のHP【ヒットポイント】は、最大3000あったのが、もうすでに350程度になっていた。"アイスゴーレム"だ!

その後ろからまた、"アイスゴーレム"の腕が振り下ろされていた!


『雷門!!!!』


その瞬間!【バッーーーーーン】と"アイスゴーレム"が弾けた。"アイスゴーレム"は、体力、攻撃タイプなので、誰かの攻撃一撃か二撃与えたくらいでこうも、HP【ヒットポイント】が0になるわけがない!ダンジョンの攻略隊か!?それともコミュニティの支援か!?


しかし、その考えはどちらも間違いだった……


振り向いた瞬間、俺は目を疑った。そこに悠々と、立っていたのは、雷門だった。


『おまえ!雷門!』


しかし、雷門は雷門でも、いつもとは、雰囲気も格好も、全く異なっていた。


今の雷門の姿は、全身に火を纏い、身体の表面が微かに、発光していた。これで、ようやく、おれは雷門が何故生きているのか、そして、体力・攻撃タイプの"アイスゴーレム"を一撃で殺ったのか、その理由がわかった。つまり、雷門は 能力を発動することが出来たのだ。

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