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宝石使いと二人の少年  作者: ピーターコーン
二人の少年
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彫金職人パルティスの証言1

デケンベルのカレエンダの5日前 マルスの日   (11月27日火曜日)


曇り




ワシはの、初めから反対しておった。


あの娘との結婚をな。


遊牧民の子というても、どこの誰かもわからぬ娘さ。


おかしげな服を着ていてな、民族衣装だとゆうとった。


息子はなかなかの腕前の彫金師じゃったよ。


ワシの技術の全てを教えたんじゃから当然さ。


それが何を思うたか、突然「パン屋になる」などと・・・・


ワシはもちろん反対したが、息子はその娘の言いなりでな。


遊牧民に伝わる秘伝の酵母とやらが大事なんだと、


そんな事をゆうとったわ。


子供が出来てしばらくして娘は病で死んでしもうたが、


その後からじゃなぁ、あの子の様子が変わったのは。


あの子は不憫な子さ。


やはりあんな娘にはまともな教育も出来んかったのさ。


あの子にはワシらの教育が必要だ。


医者や占い師だというような、そんな胡散臭い連中に


あの子の事が分かるわけがない。


ワシらと暮らしていればそのうち元どうりになるさ。


何の問題も無い。


大げさに騒ぐ方がおかしいんじゃ。


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