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彫金職人の孫カイトの日記9
クィエースの8日前 マルスの日 (12月25日火曜日)
晴れ
目が覚めたら馬車の中だった。
やっぱりソラは出ていった。
ここはどこと聞いたら、
あの人は次の村に行くための道だよといった。
馬車の中には大きいタルと何か色々入った木箱と毛布と
ソラの荷物があった。
僕は村に戻りたかったけど、馬車はどんどん行ってて
村は全然見えなかった。
僕はずっと馬車の中にいて、座ったり寝たりしていた。
夜はお父さんのお祭のパンを食べた。
あの人はくるみとかナッツを少し食べていた。
僕は村に帰りたい。