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突然の出来事だった

誠に申し訳ございません。連載中の作品を誤って全削除してしまいました。現在、復旧作業を進めております。せっかく評価していただいた方々には、改めてポイントをお願いできれば感謝申し上げます。


 突然の出来事だった。


 その原因は父親の浮気、そして離婚だ。


 相手は父が勤務している会社のメキシコ系アメリカ人。


 彼女は、もともとは情熱と豊穣の国の人である。


 太陽に愛された小麦色の肌と、たわわに実る体を持つ、敬虔なカソリックだった。


 しかも20歳、自然の摂理である。出来ちゃったのである。


 それから先には波乱の日々が待っていた。


 母は激怒し、即座に帰国。


 父は会社との話し合いの末に解雇された。


 取り残された俺は、学校のことや家庭の後始末をしながら、母の去った家で父と帰国までの期間を二人で過ごすことになった。


 学校のクラスでは、先生の求めに応じて、三週間後の帰国についてスピーチをすることになった。


 スピーチを終えると、普段はおとなしいジャックが突然立ち上がり、「王の帰還だ!冒険の始まりだ」と叫び、先生に叱責されていた。


 その翌週、日曜日の昼にジャックとサムがクラスの有志を集めて、会を開いてくれた。


 約20人ほどがチェーン展開のピザ店に集まり、決して美味しいとは言えないピザと、炭酸があまり効いていないピッチャーのコーラで大いに盛り上がっていた。


 イベントや刺激が少ない町である。俺の送別会は騒ぐための口実である。


 俺とジャックとサムのいつもの三人は、騒ぎから少し離れたテーブルの隅で途方に暮れた。


 喧噪の中、静かにサムが一枚の写真を手渡してくれた。


 それは別れのプレゼントだという。そこには装飾された頭部と、


 色とりどりの布をまとった一頭の象が写っていた。



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