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第86話 結局野球のルールわからなかったよね…

おもしろい小説って本当におもしろいですよね…


どうやったらあんなにおもしろく書けるんだろう…

野球の試合…


正直練習試合はいっぱい入っていたはずなのに結局2回しか小説にでてこなかった…


「で?おじさん…なんでいない人がいるんですか?」


「夏風邪だそうだ」


「…」


今日が本番の試合だというのに3人もいなかった。


「ここは我がチームのマネージャーにでてもらう!」


おじさんが提案する。


「やった!」


理沙が素直に喜ぶ。


「理沙、やっぱりでたかったんじゃねえか…」


「べ…別にいいでしょ!」


「でもお父さん、1人足りないよ?」


「だから一郎にでてもらう」


「俺も!?」


「当たり前だろう」


「だって俺はお祭りでれないんだぞ」


「別にいいだろ」


「ひどい…」


「久しぶりにバッテリー組もうぜ」


「しょうがねえな」


「父さんとおじさんってバッテリーだったんだ…」


俺が素直な感想をもらす。


「そうだぞ」


「正直父さんが運動してたこと自体びっくりだよ」


「ひどいや…」


「さあ!勝つぞ!!」


「みんな打てないのにですか?」


「うっ…!それはなんとかするんだ!!」


ついに試合の幕があがる。


俺たちは後攻…


ピッチャーはまさかの父さん…


勝てるのか…?


バシィッ!!


「ストライク!!」


まさかの剛速球が父さんから放たれた。


「父さんすげえ…」


それから父さんは三者三振をきめてチェンジとなった。


「父さんすごいね…」


「そうだろう?もっと誉めてもいいんだぞ~」


「やっぱり父さんは父さんか…」


そんな感じで試合を進めていく。


予想通り遥さんの球は誰も打てなかった。


しかし父さんの球も誰にも打たれなかった。


0-0の状態が続く。


…しかし


8回表ついに遥さんが動き出す…


カキィン!!!


気持ちがいい音が聞こえて遥さんが打った白球が柵を越える。


「っ…!!」


父さんは言葉を失う。


その後なんとか父さんが抑えてチェンジとなる。


「相手の球は打てない…なのに1-0…」


「とにかくあきらめちゃいけない!!」


おじさんが言う。


しかしこの回も遥さんの球は打てなかった。


最終回…


父さんはなんとか三者三振で抑える。


父さんはよくがんばった…


まさか最終回まであの歳なのに投げきるなんて思ってなかった…


「スリーストライク!!アウト!!」


「スリーストライク!!アウト!!」


残されたのはのこりアウトひとつ…


香織がバッターボックスに立つ。


「フォアボール!!」


「なっ!?」


遥さんの息が若干上がってるようにみえた。


今までの練習試合、最終回まであった試合がなかったから遥さんも疲れてるのかもしれない。


「いける!!」


次のバッターは俺…


俺はバッターボックスに立つ。


ツーアウト…ランナーは一塁…


なんてベタな展開だろう…


ここで俺が遥さんが手をすべらしたボールをホームランできめる。


この勝負もらった!!


遥さんがボールを投げる。


バシィッ!!


「ストライク!!」


「まさか…遥さん…」


遥さんが『やっと気がついたか?』という目をする。


遥さんはわざと香織を塁にだしたのだ。


俺にチャンスを与えるために。


遥さんがボールを投げる。


俺はバットを力いっぱい振る。


「ストライク!!」


残されたのはあと一球…


くそ…


ここまでなのか…


遥さんがボールを投げる。


「あっ!」


遥さんはボールを手から滑らしたらしかった。


いける!!


俺はバットを振る。


バットがボールをとらえる。


「おおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


俺はそれを思いっきり振り切る。


キィン!!


ボールは高く上がる。


そのままホームランになるかと思った。


しかしボールは柵を越えなかった。


「ええ!?今のは入るだろ!!空気読めよ!!」


俺は走りながら文句を言う。


その間に外野がボールを取り、投げようとする。


「やばっ!!」


香織はなんとかホームに戻ったようだった。


俺はサードで止まろうかとも考えた。


しかし、それだと絶対に負ける。


そう考えた俺はホームに向かって走り出す。


すでにボールはホームに投げられている。


「うおおおおおおおおおおお!!!!!」


俺はホームに飛び込む。






「はぁ…」


「悟君はがんばったよ」


「でも…」


あの後俺は結局アウトになってしまい延長戦の結果負けてしまった。


「いや~まさか悟君に打たれるとは思わなかったよ」


「遥さん…」


「悟のバカ」


理沙が言ってくる。


「うっ…」


「あんたあそこは普通ホームに入って勝利!みたいな感じになるでしょ!?」


「はい…」


「まあいいわ。悟は頑張ったもの」


「おぉ…」


「でも調子乗っちゃいけないわよ?」


「はい…」


「いや~幼馴染は厳しいな」


遥さんが笑いながら言う。


「まあこれで祭りはこっち側でやることになった。祭りでまた会おう」


「じゃあな悟」


遥さんと哲也が手を振りながら帰っていく。


「俺たちも帰るか」


「「「うん」」」」


俺たちも家に帰った。

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