第83話 まさかこの部活にこんな練習があったなんて…
テストが終わるまで更新を休ませていただきます。
本当にすいません…
これからもよろしくおねがいします。
「くちゅん!」
姉ちゃんがくしゃみをする。
「あんなところで寝てるからだよ」
朝、俺は起きてみると姉ちゃんが玄関付近で寝ていた。
「だってぇ」
「ほら鼻水でてるよ」
俺はティッシュをわたす。
「ありがと」
チーン!
姉ちゃんが鼻をかむ。
「さて、そろそろ合宿を本格化させないとな?」
遥さんがいきなり言い出す。
「本格化って…何もすることないじゃないですか」
「いや?そんなことはないぞ?私は合宿が始まる前から計画してたことを…」
「嘘はいいですから。なにを思いついたんですか?」
「うっ…。ごほん。それはだなこの近くに小さな村がある。そこで1人1つなにかお手伝いしてきなさい」
「「「は?」」」
みんな目を丸くする。
「ん?人助けだよ人助け。助けたらここにサインしてもらいなさい」
遥さんがみんなに紙をわたす。
「はい!始め!!」
いきなりすぎるよ…
「さて…なにしよっかな~」
俺は歩きながら考える。
姉ちゃんは風邪をひいたのでお留守番だ。
ふと横を見てみると理沙が自信満々の顔で『あなたを助けます!』と書いたダンボールを持って道にいた。
村の人たちはそれを避けながら歩いていた。
理沙もなかなかバカだよな…
俺はまた歩き出す。
「けっこうのどかな村だな~」
俺は周りを見渡してみる。
そこには畑仕事をしている人などがいた。
「畑仕事でも手伝ってみようかな…」
俺は畑のほうに行ってみる。
「すいませ~ん」
「ん?」
俺が声をかけると畑仕事をしていたおじさんが顔をあげて俺を見る。
「実は俺部活で今ここに合宿に来てるんですけど…実は人助けや手伝いをする部活なんですよ。それでなにか手伝わせてもらえないでしょうか?」
「ん?部活~?じゃああそこの家に妻がいるから妻の手伝いでもしてくれねえか?」
「はい!」
畑仕事は手伝わせてもらえなかったけど手伝うものは見つけた。
「あの~」
俺は開いている扉から顔だけをいれてみる。
「はい」
おくからおばさんがでてきた。
「実はですね、今部活で手伝いをしなきゃいけないんですよ。それで向こうにいるかたに聞いたら家の手伝いをしてくれって言われまして…」
「あら~。それはそれは。じゃあお掃除でもしてもらおうかしら」
「はい!」
さすが田舎の人は心が広い。
俺はしっかり隅々まで掃除をする。
掃除開始から約1時間…
「しまった…やりすぎた…」
俺はつい夢中になってしまって屋根裏まで掃除してしまっていた。
俺は下の階にもどる。
するとおばさんがなぜか驚いていた。
「すっごくきれいじゃない!最近の若い子はって思ってたんだけど見直しちゃったわ!」
そこまで感謝されるとは思わなかった…
「お礼にお昼ごはんごちそうするわ!」
「ありがとうございます」
おばさんが台所に行く。
「あっ…手伝いますよ」
「いいのよ~あなたはお客様なんだから」
「ありがとうございます」
俺は言葉に甘えて座ってみる。
何分か経ったらおじさんも帰ってきてみんなでお昼にする。
「坊主!ありがとな!」
「いえ」
そんな会話をしたりした。
昼飯はすごくおいしかった。
なんでも畑でとれた野菜らしい。
「本当にご馳走になりました」
「いいのよ~私だって助かっちゃったわ」
「あっ…ここにサインしてもらえますか?」
危うく忘れるところだった。
「はいっと」
おばさんがサインしてくれる。
「本当にご馳走様でした」
「また来てね~」
俺は家を後にする。
ふぅ…
これで俺の任務は終了だ。
別荘に戻ろう…
俺は別荘に戻った。