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第79話 姉ちゃんはすごい人?

「さとくん?」


俺は部屋で泣いていると部屋に姉ちゃんがきた。


「どうしたの?」


姉ちゃんが心配してくれる。


俺はいまのことを話そうか迷う。


しかし姉ちゃんはなんだかんだいっても頼れる存在だ。


「実は…」


俺はそれから全てを話した。


全てと言っても香織のことが好きだという部分はぬいてだが…


「さとくんさ、もっと素直にならないとだめだよ…?自分がやりたいことをがまんしてちゃだめ。自分が伝いたい気持ちをちゃんと伝えなきゃだめだよ。もしもさとくんの気持ちが相手に受け入れられちゃったら私は寂しいけど私はさとくんのお姉ちゃんだもん。さとくんが幸せならそれでいいんだよ」


俺は香織のことが好きだなんて言ってないのにも関らず姉ちゃんはそれを見破ったみたいだった。


「姉ちゃん…」


「ほら、おいで」


姉ちゃんが俺を抱きしめる。


おいでって言っておいてなんで自分から来てるんだ…などと思ったりもしたがそれはおいておこう。


姉ちゃんは温かかった。


こうやってちゃんと抱きしめられたのは小学生の時以来だった。


そこで俺はまた涙を流してしまう。


「うん。よしよし」


姉ちゃんが俺の頭をなでてくれる。


そしてしばらく経って俺は落ち着いた。


「でさ、姉ちゃん俺なんて伝えたらいいと思う?」


「そりゃもちろん泊まらしてくださいでしょ?」


「は?」


「えっ?だってさとくん哲也君の家にお泊りしたかったんじゃないの?」


「なに聞いてたんだよ!?」


「ありゃー?」


俺は姉ちゃんのおかげで元気づけられた。


元気づけられたんだけど…


どう伝えよう…


また振り出しに戻った気がした…


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