第7話 えっ…!!ちょっ…同棲する人ってこの人!?
「ついに今日がきてしまった…」
土曜日。ゆとり教育とかで休みになっていた土曜日。
初めて俺は土曜日が嫌だと思っていた。
「父さん本当にくるの?」
「くるぞ~」
ピンポーン
ビクゥ!!
「悟でてくれ」
「父さんがでてよ!!」
「俺はいま手が離せん」
「つめ切ってるだけじゃん!!」
「ほらはやく」
「うぅ…」
俺は玄関に行く。
「どちらさまですか?」
「宅配便です」
宅配便かよ…
「ここにハンコおねがいします」
「送り主は…哲也かよ…いったいなにを送ってきたんだ?」
オーディオプレイヤー?
「ん?手紙が入ってる」
『気まずくなったらこれをつかえ』
ありがとう哲也…
すごく助かる。
「なんだった~?」
「宅配便」
「だれから?」
「哲也」
「あ~社長の息子さんか」
ピンポーン
「今度は父さん出てくれるよね?」
「俺は切ったつめを捨てに行かなきゃいけないからだめだ」
「まだつめを引きずるのかよ!?」
「ほらいそいで」
「くそっ…」
俺はまた玄関に行く。
「どちらさまですか?」
「あの…佐藤と申します」
佐藤?
誰だ?
「父さ~ん佐藤さんって人がきてるよ?」
「あっそのままあげてくれ」
「どうぞ…」
この人が再婚相手?
見た目若っ!!
佐藤さんが入りその後ろについてきたのは…
「えっ…」
「あっ…」
「なんでここに佐藤が…?」
後ろについてきたのは佐藤香織だった。