第64話 3年生で迷子ってありえるのかな…
「香織お姉ちゃん早くするです!」
「走ると危ないよ?」
香織たちはデパートに来ていた。
「あれ?香織じゃない?」
「あっ!理沙ちゃん」
「香織お姉ちゃん?」
先に行ってしまっていた蘭が戻ってくる。
「蘭ちゃん久しぶり~」
「理沙お姉ちゃん!」
「香織お姉ちゃんとお買い物?」
「はいです!ノートと消しゴム買いに来てたです!」
「そっか~私も一緒にお買い物してもいいかな?」
「もちろんです!みんなで仲良くお買い物です!」
そうして理沙も一緒に買い物をすることになった。
「理沙ちゃんありがとうね」
「ん?」
「蘭ちゃん私1人じゃつまらなそうだったから…」
「蘭ちゃんはそんなんじゃないわよきっと」
「そうかな…」
「あの子はいつでもみんなに馴染める子だもん。だから安心しなって」
「うん!」
「ところでなんで蘭ちゃんがここに?」
「今日1日預かってほしいっておじさんが…」
「へ~。で?預かってほしいって頼まれたあいつは?」
「悟君なら昨日の打ち上げのお酒のせいで二日酔いで寝込んでる…」
香織と理沙は苦笑い。
「ちょっと強く叩きすぎたかしら…」
「ヒリヒリするとは言ってたけど記憶がとんでるから大丈夫だよ」
「それもそうね。私だってばれなきゃいいんだもんね」
「あれ?蘭ちゃんは?」
「ん?」
2人は周りを見渡すが蘭の姿はない。
「蘭ちゃーん!!」
「どこにいるのー?」
2人は蘭の名前を呼ぶ。
「もしかして…」
「うん…」
「「あの子迷子になった!!」」
2人は焦ってデパートを走り回る。
その頃悟は…
「ぐ~…」
爆睡していた…