第60話 体育祭!!
「絶対勝つぞ!!」
「「「おー!!」」」
体育祭当日俺たちのやる気は最高だった。
それはC組も同じであっちも盛り上がっていた。
「がんばって~」
姉ちゃんも応援する。
「美里先生のためにがんばります!!」
「俺たちの勇姿見ていてください!!」
男子が盛り上がっていた…
「悟がんばろうぜ~」
「だな。でも伊藤沙希はなにを企んでるんだ?」
「まあ勝てば何も起こらないだろ」
「そうだな」
「悟君、次二人三脚だよ!」
香織がこっちにくる。
「じゃあな哲也行ってくる」
「がんばってこいよ~」
二人三脚は香織と走ることになっていた。
「がんばろうね」
香織が笑顔で言ってくる。
「ああ」
二人三脚が始まり俺と香織は予想外の息のよさをみせ見事一位となった。
「お前らすごいな~」
哲也が言ってくる。
「正直俺も驚いてる…」
「さとくんが浮気した…」
「あれは浮気じゃないだろ…って付き合ってもないだろ」
「うわーん!!さとくんがいじめるー!!」
「なにやってるんだよ竹中!!早く美里先生に謝れ!!」
「「「そうだそうだ!!」」」」
男子たちがすぐに群がる。
「ごめんなさい」
俺は素直に頭を下げる。
「許さないもん」
姉ちゃんはそっぽをむいてしまう。
「そっか」
俺はその場から立ち去ろうとする。
「嘘だよさとくん!!」
姉ちゃんが服を引っ張ってくる。
「わかってるから離して姉ちゃん…」
「悟!!」
理沙がいきなり呼んでくる。
あいつ確かいま競技中だったような…
「なんだよ。お前競技中じゃ…
「だから呼んでるんじゃない!!借り物競走!!早くしてよ!!」
俺は理沙に引っ張られてゴールテープをきる。
「はい、確かに」
係員が確認をする。
「借り物はなんだったんだ?」
俺は係員の持っている借り物が書かれている紙を覗きこむ。
そこに書かれていたのは…
『好きな人』
「…」
「やだっ!!悟なに見てるのよ!!」
理沙は顔を真っ赤にしている。
「い…いや…」
「だってしょうがないじゃない…他にいないんだから…もちろん友達としてだから勘違いしないでよね!!」
「わかってるよ」
バンッ!!
いきなり理沙に頭をたたかれる。
「なにするんだよ!!」
「あんたはなにもわかってない!」
そう言って理沙は歩いていった。
「なんなんだ…?」
そんなこともあったが競技は順調に進んでいった。
そして昼休み。
「このままいけば勝てそうだな」
哲也と昼食を食べながら話す。
「でもC組も頑張るな~C組とは10点差だぞ?」
俺は得点板を見ながら言う。
「あとは騎馬戦とクラス対抗リレーだね」
香織がパンフレットを見ながら言う。
「負けたら逆転されるわね」
「ああ。だから勝たなきゃな」
昼休みが終わり騎馬戦が始まろうとしていた。
その騎馬戦で事件は起きる…