第57話 すごく可愛い人とかと知り合いとかだと男子の視線がいたいよね…
最近話のストックが徐々に減ってる…orz
「おはよ~」
「「おはよう(お)姉ちゃん」」
寝癖がすごい状態で起きてきた姉ちゃんに俺と香織は挨拶する。
「姉ちゃん早く起きたね」
「今日から教育実習だからね」
「教育実習ってどこにいくの?」
「ん?さとくんの学力じゃ入れない高校だよ~」
「姉ちゃんばかにしてるでしょ…」
「香織ちゃんはさとくんと同じ高校なの~?」
「うん」
「ほへ~同級生といきなり同棲してるんだ~」
「早く朝食食べちゃってよ姉ちゃん」
「ごめんごめん。いただきま~す」
姉ちゃんは朝食を食べ始める。
「じゃあ行ってくるね~」
姉ちゃんは教育実習生だから俺たちよりも早く家を出ていった。
「俺たちも行くか」
「そうだね」
俺たちも家を出た。
理沙と合流して学校につく。
「おはよう哲也」
「おはよう悟。で?どう?香織ちゃんとの2人っきり生活は」
「2人っきりじゃなくなったよ?」
「?」
「姉ちゃんが帰ってきた」
「あの離婚したときに離ればなれになったって人?」
「うん」
「どんな人?」
「なんか抜けてて髪の毛を伸ばしててスタイルがよくて…」
「あんな人?」
哲也が教室の扉に担任と一緒にいる人を指さす。
「そうそうあんな…ってなんで姉ちゃんがここに!?」
そこには教育実習に行っているはずの姉ちゃんがいた。
「あれが悟の姉ちゃんか」
「はい…みんな席について…HRはじめるわよ…」
「(なんかゆり先生元気なくないか?)」
俺は哲也に話しかける。
「(確かに元気ないな)」
「今日から教育実習でこの学校に来ることになった澤藤美里さんです…私とは違って若いです…話によると結婚相手も決まっているとか…はぁ…」
元気がない理由はわかった。
それよりも姉ちゃんの結婚相手って誰だ?
「澤藤美里です。よろしくお願いします。あっ…」
姉ちゃんと目が合う。
「さとくん何でいるの~?あっ!香織ちゃんも!理沙ちゃんもいる~」
なんか男子の視線がいたい…
「起立!礼!」
誰かが無理やりHRを終わらせた。
俺はすぐに姉ちゃんのところに行く。
「姉ちゃんがなんでここに…?」
「それはこっちのセリフだよ~さとくんがなんでこんな頭がいい高校にいるの~?」
「頭がよくなったから」
「さっすがさとくん!!」
「美里お姉ちゃん久しぶり」
「理沙ちゃんかわいくなったね~」
「そんなことないよ。美里お姉ちゃんの方が綺麗になってるじゃん」
「本当~?ありがとう」
「美里お姉ちゃん婚約者って誰なの!?」
理沙が聞く。
それは俺も気になっていたことだ。
「それはね~…」
姉ちゃんがこっちを向いて顔を赤らめる。
俺かよ…
「姉ちゃん俺は約束してな…
セリフの途中でいきなり亡者達が俺を襲う。
「竹中この人とはどんな関係なんだ!?」
「紹介しろ竹中!!」
「…姉弟」
俺は呟く。
「羨ましー!!」
「こんな美人のお姉さんと姉弟なんて羨ましすぎるぞ竹中!!」
「でもなんで苗字が違うんだ?結婚している?いや、まだ決まってるだけらしいし…」
「っ…!!」
「ほらあんたたち1時間目は移動でしょ?早く行ったほうがいいわよ」
「上田が話しかけてくれたー!!」
そう言って男子は散っていった。
「大丈夫?」
理沙は心配したように俺の顔を覗きこんでくる。
「ん。大丈夫。ありがとう」
「ならいいけど」
理沙は俺が嫌がることは大体気がつく。
「さっとく~ん!!」
姉ちゃんがいきなり抱きついてくる。
「ちょっ…!!姉ちゃん!!やめろよ!!」
俺は姉ちゃんを無理やり引き剥がす。
「さとくん私のことが嫌いになっちゃったの?」
姉ちゃんが目を潤ませながら言ってくる。
「こんなところで抱きつかれたら誰でも恥ずかしいの!!」
「だよね~」
わかってるならやるなよ…とは言わない。
「悟行こうぜ~」
「あっ今行く。じゃあね姉ちゃん」
「何言ってるの?私も行くんだよ?」
「え…」
姉ちゃんがいる1日は大変だった。
しかし姉ちゃんがいて大変だったのは授業だけじゃなかった…