第51話 はぁ…犬のおまわりさんいないかなぁ…
「みんな聞いてくれ!!初めて…初めて私たちの部活に恋愛以外の相談がきたぞ!!」
俺たちは部室に行ったら遥さんはさっそくそんなことを言ってきた。
「それはよかったですね」
「なんだ悟君嬉しくないのか?」
「それは…」
正直言うと嬉しい。
いままでずっと恋愛恋愛恋愛でつまらなかったから。
「で?姉ちゃん相談内容は?」
哲也が相談内容をたずねる。
「逃げ出した猫探しだ」
「「「「猫?」」」」
「相談者は家から猫を逃がしてしまったらしくそれ以来家に帰ってこないそうだ。これが写真」
遥さんが写真を見せてくる。
猫の種類は…雑種だね。うん。
あっ…わからないとかじゃにんだよ?本当に。
「わぁ!アメリカンショートへヤーですね」
「かわいいわね」
うん。アメショーってやつだね。
「猫の名前はレオだそうだ」
「ってゆうか遥さん見つかるんですかね?」
「いざとなったら村田グループを使えばいいさ」
「最初っからそうすればいいじゃないですか…」
「それじゃつまらんだろ!!」
怒られた…
「じゃあ二人一組になって捜索をおこなう」
二人一組か…
「悟君いっしょに…
「もちろん組み合わせはくじ引きですよね部長」
奈美さんが話しかけてきたが理沙の声に重なって聞こえなかった。
「くじ引きか…哲也」
「はいよ」
哲也がくじ引き用の棒をわたす。
しかしその棒を良く見ると…
「なんでくじ引きの棒が純金なんだよ!!」
「「「「…」」」」
あれ?なんか嫌なムード…
「く…くじ引きやろうか…」
「そうだな悟君引きたまえ」
俺はくじ引きを引く。
「1か…」
それから順にくじ引きを引いていった。
結果は…
香織・哲也ペア
理沙・奈美さんペア
遥さん・俺のペアとなった。
「よろしくな悟君」
「はい」
「では捜索開始!!」
俺たちは学校を出ていく。
「遥さん猫がいるところとか目星ついてるんですか?」
「まったく?」
「はぁ…」
先が思いやられる…
「でもなこうゆうのは感でどうにかなるものだよ?」
遥さんはそうゆうとどんどん道を進んでいく。
どんどんどんどん…
迷いなしに…
そして進んでいるうちに…
「本当にいたよ…」
そこにはレオがいた。
つくづく思う…
なんだかんだ言ってやっぱりスーパー生徒会長なんだなと…
「ふっふっふ…見つけたぞ…覚悟しろよ」
「遥さん怖いです」
「そりゃー!!」
「なにやってんですか!?」
遥さんは猫にむかって飛び込む。
「ニャア!!」
猫は寸前のところで回避して逃げていった。
「ちっ!!逃がしたか!!」
「あたりまえじゃないですか!!」
「?」
「あんなんで飛び込まれたら人間でも逃げます!!飼い猫なんだから人間は大丈夫に決まってるでしょ!?」
「あっ…」
「もう…はやく追いましょう」
「ごめん…」
このとき謝った遥さんがすごくかわいかった。
「べ…べつに大丈夫です」
俺はすこしどきどきしてしまう。
「さ、はやく探しましょう」
「うん」
俺たちは捜索を再開する。
結局香織たちが猫をつかまえてこの猫探しは終了した。




