第47話 外国に行っても知ってる人に会うことってあるよね
新キャラ登場です!
迷った時はスタート地点に戻れって言うけど…
戻れるわけないよね…
ってゆうか戻ろうとはしたよ?
戻ろうとしたんだけどもっと迷っちゃったっていうか…
「ここどこなんだよ!!」
叫びたくなってしまった…
周りの目は気にしないよ?
周りの外人の中に今の俺には天使に見える日本人の後姿があった。
すぐに俺はその人のもとに走る。
「あ…あのっ!」
俺は話しかけてみる。
「はい?」
よかった日本語だ…
その人が振りかえる…
「っ…!!」
俺は息をのんでしまう…
その女の人は俺が小さい頃によく知っていた人…
結構外見は変わったが面影が残っている…
確実に…確実にこの人は…
「姉ちゃん…」
「さとくん!?」
この呼び方からして両親が離婚した時にわかれた姉ちゃんだった…
むぎゅ!
ん?視界が急に暗く…
「さとくんだぁ~なんでここにいるのぉ~!」
姉ちゃんが急に俺に抱きついてきた。
俺は顔をちょうど胸に埋め込まれる形になった…
息ができない…
俺は姉ちゃんの背中をたたいて息ができないことを伝える。
「あっ!ごめんね」
姉ちゃんはすぐに気がついて俺を解放する。
「姉ちゃんがどうしてここに…?」
「それはこっちのセリフだよぉ~なんでさとくんがここにいるの~?」
「家族旅行…」
「?」
「父さんが再婚したんだ」
「そうなんだ」
「それで俺は迷子…」
「さとくんかわいそうだね~私が慰めてあげる!」
むぎゅ!
こんどはふつうに抱きついてきた。
しかし…
姉弟でもこうやって抱きついてくるのは普通ではない…
そうこの姉は普通ではない…
「さとくん好き!好き!大好き!!」
極度のブラコン…
それが俺の姉今の苗字は確か…澤藤だ澤藤美里
「姉ちゃんはどうしてここにいるんだよ!」
俺は姉ちゃんを無理やり離しながらたずねる。
「留学中だよ?私先生目指して勉強中なの!来週には日本に帰って教育実習するんだ~」
「がんばってるんだね」
「それよりもさとくん~私は待ってるよ?さとくんが襲ってくれるのを…」
「なんでそんなことを顔を赤らめながら言うのさ!!姉弟だろ!?」
「姉弟でも愛があればそんなこと関係ないんだよ~しかも戸籍上では姉弟じゃないもんね~」
「うっ…」
「あっ!今一瞬考えた!!私の裸考えた~」
「か…考えてない!!」
正直考えた…
姉ちゃんは美人だしスタイルいいし…
「さとくん…私が日本に帰ったら一緒に暮らさない?」
姉ちゃんはいきなりこんな提案をしてきた。
「だって家に居にくいでしょ?」
「だめだよ姉ちゃん…俺には義妹がいるもん…」
「さとくん義妹がいるの!?浮気!?さとくんそうやって私のこと捨てるんだ!!」
「姉ちゃん声でかいって…まあそうゆうことだから同居はむりだよ…」
「そっか…」
「ごめんね?」
「ん?なに言ってるの?」
「えっ…?」
「あっ!なんでもないよ!!さとくんは迷子なんだっけ?ホテルの名前覚えてる?私もついていってあげるよ」
姉ちゃんは指を絡めながら言う。
「たすかる」
俺と姉ちゃんはホテルにむかった。
ところで…
姉ちゃんはなにかかくしてるな…
なにかかくしてるときのくせがまだぬけてない。
姉ちゃんはなにかかくそうとすると指を絡める。
でも一体なにをかくしているんだ?