第4話 好きな子からメールがくると返信どうすればいいかまようよね
「はあ…」
俺は部屋に入って落ち込んでいた。
プルルルル…
「メール?」
俺はメール内容を確認する。
『初めまして(^O^)佐藤香織ですっ!村田くんからメールアドレス聞きました。これからよろしくお願いしますっ(^o^ゞ』
「なっ…ええええ!?」
佐藤からメール!?
まずは哲也に…
すぐに哲也に電話をかける。
「哲也!!佐藤にメールアドレス教えたのか!?」
『そうだぞ~感謝しろよ~』
「なんでお前が佐藤のアドレス知ってるんだよ!?」
『お前が死んでる間に聞いといてやったんだよ。迷惑だったか?』
「ありがとうございます」
『素直でよろしい』
「じゃ…じゃあ俺佐藤に返信するから…」
『頑張れよ~』
俺は電話をきった。
さて…いざ返信となるとなんて返信していいかわからなくなるな…
「ええと…こちらこそ…よろしく…お願いしますっと」
他にはなんて書こう。
まずは…
敬語をやめてもらおう。
「これでいいかな。送信っと」
なんかすごくつかれたな…
そろそろ夕飯の準備しようかな…
プルルルル…
「きた!!」
すぐにメールを確認する。
『送信者 哲也
宿題ってないよな?』
「哲也かよ…」
『ない!!』とメールを打って返信した。
プルルルル…
『送信者 佐藤
じゃあ竹中くんも敬語やめてねっ(^o^)vところで今なにしてるの?(^O^)』
竹中くん…か。
まさか好きな人に呼ばれるのがこんなに嬉しいなんて…
「今は夕飯を作ってるよ…っと」
そして送信する。
プルルルル…
「はやっ!!」
『送信者 佐藤
竹中くんが夕飯作ってるの!?奇遇だねっ!!今、私も夕飯作ってるんだっ!』
やっぱり特技が料理だと夕飯くらい自分で作るのか…
俺の場合は毎日の日課で特技になったからな…
「父さんが仕事だから俺が作ってるんだ…っと」
そして送信する。
「ただいま~」
「お帰り父さん」
「おっ!今日は魚か?」
「うん」
「今日もうまそうだな」
「まあね。どう?俺の新しい母さんとは?」
「よせやいっ!!まだ母さんじゃないんだから」
うわっ…すごく嬉しそう…
プルルルル…
「佐藤かな?」
『送信者 佐藤
お母さんは料理作らないの!?』
確かにあのメールだと聞いてくるよな。
『母さんは離婚していないんだ…でも父さんがもうすぐ再婚するらしい』
こんな感じでいいか。
これなら相手にも心配されないし。
「送信っと」
「悟。早く食べよう」
「そうだね父さん」
「「いただきます」」
「父さん、再婚相手の子供って何歳なの?」
「たしかお前と同い年だぞ」
「ぶっ…!!」
思わずくちにいれていた里芋を吹き出してしまった。
「なにやってるんだ?」
「なにやってるんだ?じゃないよ父さん!!同い年って…!!」
「正確にはお前のほうが産まれるのが早かったからお前がお兄さんだ」
「そうゆう問題じゃなくて…」
「明後日の土曜日から同棲開始な」
「はい…?」
「ごちそうさま。今夜は父さんが皿洗いだったよな。食べ終わったら置いといてくれ」
「…ごちそうさま」
父さんに言われた通り食器を流しに置いておく。
それよりも同い年って…
しかも明後日からって…
「あっ!メールきてた」
『送信者 佐藤
そうなんだ…私と一緒だね。
私の家も離婚してて今はお母さんと2人暮らしなんだ。私のお母さんも再婚するらしいけど…』
佐藤の家もそんな事情があったのか…
まずいこと言っちゃったな。
『お互い大変だけど頑張っていこうな。じゃあまた明日学校で』
すぐに俺はメールを送信した。
俺はテレビ番組を見ていたが父さんの再婚のことで頭がいっぱいだった。
「もうこんな時間か…」
時計を見るともう12時をまわっていた。
「そろそろ寝るか」
そう思い眠りについた。
しかし同棲のことをずっと考えていたらなかなか眠りにつけず、結局眠りについたのは4時をまわったあたりだった。