第35話 さて、部活動が始まる前に両親が新婚旅行です
いつの間にかアクセス数が4万を越えていました…
初めてです。涙が出そうです。
これもみなさんのおかげです。これからもよろしくおねがいします。
顧問が決まり、俺と香織と理沙は家に帰るため帰路についていた。
「結局香織たちは遥さんとなにを話してたんだ?」
「べっ別にいいでしょっ!!」
「悟君…デリカシーがないのはちょっと…」
「えっ…ちょ…俺変なこと聞いたか?」
「女の子の話はあまり聞いちゃいけないの!!」
「とにかく生徒会長はスタイルがいいんだよ…」
「「はぁ…」」
なぜか二人は唐突にため息をつく。
「どうやったらあんなんになるのかしらね…」
「気になるよね…」
「ますますわからん…」
それから色々と話しいつの間にか自宅についていた。
「じゃあまた明日」
「おう」
「ばいばい」
俺と香織は家に入る。
「あれ?父さんたちもう帰ってきてる」
「本当だね?どうしてだろう?」
俺たちは疑問に思いながらリビングに入っていく…
「父さん…なにその格好…」
「お母さんも…」
なぜか両親の二人はアロハシャツを着ていた。
「悟…香織…話があるんだ」
「悟君も香織もしっかり聞いてね?」
「「う…うん」」
妙に深刻そうな顔をしている。
「父さんたちは前に婚約届をだしただろ?」
「うん」
「結婚式は挙げないって言ってたわよね?」
「うん」
「結婚式を挙げないのはもう年齢的にもいいかなって思ったからなんだ」
「それで?」
「そういえば新婚旅行行ってなくね?って父さんたちは思った…だから」
「「ハワイに行ってきます!」」
「「は?」」
俺と香織は呆れ顔になる。
「いいじゃんハワイ~」
「母さんも行きたくなっちゃって~」
「いい年なのにハワイかよ!!熱海とかでもいいじゃん!!温泉でも入ってこいよ!!」
「お母さん!!私まだ海外行ったことないよ!!」
「香織の指摘するところそこ!?」
「ふっふっふ…悟…羨ましいだろう。ハワイだぞ?ハワイ…もう今夜出発しちゃうからな~」
「「今夜!?」」
「じゃあそろそろ行かなきゃいけないから」
「ちゃんと戸締りするのよ~」
「悟…香織と二人で仲良く愛を育むんだぞ?」
「なっ…!!」
「「いってきま~す」」
そしてなぜか父さんと母さんはハワイに行ってしまった…
「いっちゃったね…」
「ああ…」
「どうしようか?」
「まずは夕食でもつくるか…」
「そうだね」
それから俺たちの二人暮らしが始まった。
二人かぁ…
あんな事やこんな事だってしほうだいってことだよなぁ…
なんて考えるが、俺には無理だな…などと思っていた。