第32話 やっぱりクラス分けは小説の主なキャラが一緒じゃないと話が進まないよね
「どうしたの?元気ないじゃない」
朝、クラス分けの結果を見るために俺たちは掲示板に来た。
そこで理沙にいちばん痛いところをつかれたのであった。
「寝てないからな…」
「ふ~ん。もしかして覗いたのってあんたたちでゴリ山に徹夜で勉強させられたとか?
「「うっ!!」」
「ありえないよ理沙ちゃん」
「う~ん香織がそう言うなら信じようかしら…」
はぁ…香織の優しさが痛いなぁ…
「悟、俺たちのクラスはCクラスだそうだ」
「哲也も一緒なのか?」
「ああ。よろしくな」
「哲也なら余裕でAクラスになれただろ」
「勉強するなら親友のいるクラスでやりたいじゃん?」
「いまあんたたちCクラスって言った?私たちと一緒じゃない」
「そうなのか?」
「きっと作者さんの都合だよ」
「なに言ってるんだ香織…」
「ううん。気にしないで!」
「まぁCクラスに行ってみるか」
俺たちは歩いてCクラスに向かった。
途中で最下位のGクラスを見たがすごい荒れようだった。
「なぁうちの学校ってそんなに頭悪かったっけ?」
「コースの違いだろ?」
「コースが違うだけで生徒があんなに荒れるものなのか…」
「Cクラスってあれじゃない?」
理沙が指をさす。
確かにそこにはCクラスと書いてあった。
「なぁ哲也…俺嫌な感じがするんだけど…」
「ああ。ゴリ山の感じではないな」
「うちの担任の誕生日っていつだっけ?」
「今週の金曜だ」
「うちの担任の目標は?」
「三十路までに結婚…」
「きっと嫌な感じの正体は今週中に結婚したいが合宿で婚活もできなくてイライラしてると…」
「たぶん当たってるな…」
「なにやってるのよあんたたち」
もう理沙と香織はCクラスの扉の前にいた。
そして俺たちもCクラスの扉の前まで行く。
「哲也…俺このオーラだけで倒れそうだ…」
「俺もだ…昨日寝てないからかな…」
「はやく入ろう?」
香織が促してくる。
俺たちはしぶしぶと入る。
そこで見たものは…
「はあ…」
すっごく黒いオーラを放ち机に倒れている担任の姿だった。
「「「うわっ…」」」
「なんでこんな時に合宿なのよ…30になったらもう派手な服も着れないじゃない…はあ…」
「哲也…部屋に戻ろうか?」
「いや、いまのゆりちゃん(担任)だったら寝ててもばれないかもしれないぞ?」
「ナイス!!」
「先生~席どこですか~?」
「適当にどうぞ…」
俺たちは固まって座ることにした。
そして勉強合宿が始まるが力のない字で『自習』と書いてゆりちゃんは倒れてしまった。
そして俺たちは今朝寝れていないぶんを取り返すべく爆睡していた。