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第24話 嘘つきは裏を返せば正直者

「ええと…哲也の情報によると…はあ!?笹川岬!?あいつまだかわってないのかよ…」


悟は自転車を全力でこいで笹川岬にむかう。


携帯に目をおとし哲也からの情報がきていないか見る。


悟は理沙が移動したらその場所を携帯でメールしてくれるように哲也に言ってある。


「このペースでいけば15分でつくか!?」


すごいスピードで悟は自転車をこぐ。


「はぁ!はぁ!…」


息がきれてくる。


「部活でもやっとけばよかったな…」


いまさら悟は後悔する。


もうすぐ部活の勧誘も始まるだろうしやろうかな…


「はぁ!はぁ!…見えてきた!!」


あとちょっとと思い自転車のスピードをあげる。


そして悟の目の前に海が広がる。


「どこにいるんだ!?」


悟はあたりを見回す。


まだ4月に入ったばかりなので人はいない。


自転車をとめて走って理沙を探す。


「理沙ー!!理沙ー!!」


叫びながら探す。


「!」


人が1人海を見ていた。


その人物は悟がよく知る人物だった。


「理沙!!」


悟は走りよろうとする。


が…


「こないで!!なんで来たの?あなたには義妹がいるでしょ!?それに学校は!?」


「な…」


言葉を失う。


しかし悟は怒ったりなどは一切しない。


それは理沙のことを小さい頃から見てきたから。


理沙のことをよく知っているから。


寂しくなったり怒ったりすると必ず海を見に行くことも、

あいつは自分の思っていることを素直に言えないで常に正反対のことを言ってしまうことも、

全部わかっている。


悟は理沙に近づく。


「なんで…なんでくるのよ…私はこないでって…言ってるじゃない…なのに…どうして…?」


理沙は泣いていた。


「おかしいじゃない…私…こんなに人に迷惑かけて…それでもなんで…悟はまだ近づいてきてくれるの…?」


理沙は寂しそうに言う。


「なんでかって?だって俺達幼馴染だろ?」


理沙が驚いたように顔を上げる。


「私は…悟のこと幼馴染だなんて思ってない…私は悟のことを1人の異性として…!!」


「えっ…」


今度は悟が驚く。


「あんたは鈍すぎるの!!この際だから言わせてもらうけど鈍感にもほどがあるのよ馬鹿!!」


「へ?」


「幼馴染だからっていつも朝学校に一緒に行くわけないでしょ!!行っても中学生までよ!!」


あれ?なんかおかしいな?


「この馬鹿!!」


そう言って理沙は走って行ってしまった。


理沙はちゃんと次の日から学校に来ていた。


一体なんだったんだ?


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