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第23話 私は嫌な子?

「哲也…」


ちょうど2時間目が終ったとき悟は哲也に話しかけていた。


「わかってるよ」


哲也が紙を差し出す。


悟が中身を確認する。


「ありがとう。じゃあ今日は早退するって言っといてくれ」


「了解」


悟は走って教室をでていく。


「悟君…」


「どうしたの?佐藤…竹中か?もうこの際香織ちゃんでいっか」


香織も走っていく。


「ちょっ…!!香織ちゃん!?」


哲也は呼び止める。


しかし香織は走って教室を出ていってしまう。


悟はちょうど靴をはいて外に出ようとしたときだった。


パシッ!


「えっ…」


誰かに手をつかまれる。


「香織…?」


香織は下を向いている。


「香織?どうしたんだ?俺ちょっと用事あるからさ…」


「…上田さんのために?」


「そうなんだよ。あいつ本当に世話がやけるよな」


「どうしても行くの?」


「ああ。だって心配だからな」


「そっか…」


香織が手をはなす。


「じゃあ俺行ってくるよ」


「いってらっしゃい」


悟は走って学校を出ていった。


「私なんであんなことしたんだろう…!!私は嫌な子だってきっと悟君に思われた…!!」


香織は泣いていた。


自分でもなぜ泣いているかわからないのに泣いていた。


「そんなことないさ」


泣いている香織の後ろから声がする。


香織は涙を拭いて振り返る。


「村田君…」


「あいつは香織ちゃんのことは絶対に嫌わないよ。それに多分いなくなったのが香織ちゃんでもいや、誰でもあいつはああやって一生懸命になってさがしてくれるよ」


「…」


「さっ!教室に戻ろう」


そう言って香織と哲也は教室に戻っていった。



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