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第18話 たまに食べるとおいしいものってあるよね

料理作っているところは正直読まなくてもいいと思います。

家に帰りリビングにいくと人が二人倒れていた。


「父さん?母さん?なにやってるの?」


父さんが震えながらもテーブルを指差す。


そこにあったのは食べかけの卵焼き(?)いやゴキブリの死骸。


「なになに?食べるものがなかったから食べてみたらこうなった…食べるなよ!!救急車よぶか?必要ない?じゃあ自分たちの部屋で寝てろよあとで胃薬持って行くから」


ふらふらしながらも父さんと母さんは部屋に戻っていく。


「はぁ…まさかあれを食べるなんて」


「予想外だったね…」


「まぁ気を取り直してつくるか!」


俺は料理を作りはじめる。


「どうやってつくるか私にもおしえてっ!」


「べつにいいけど俺の作り方間違ってるかもしれないぞ?」


「べつにいいよっ。おいしいことにはかわりないんだから」


「じゃあよく見てろよ?まずは、米をお湯で洗って、水気を切るんだ。玉ねぎとパセリはみじん切りにして…ボウルにミートボールの材料をすべて入れて混ぜ合わせるんだ。それで食べやすい大きさに丸めておいて、これで生地は完成」


「悟君手際よすぎ…」


「それから、もうひとつの玉ねぎは薄切り、ニンジンは拍子木切りにして、サラダ油とバターを熱した鍋でしんなりするまで炒めるんだ。おっこのボウルはもういらないから洗ってっと」


悟はどんどん料理をすすめる。


「それで、トマトピューレと水、ローリエを加えて煮立たせて、ミートボールを入れて塩コショウで味付けして約20分煮込むんだ」


煮込み終わるまで暇なのでとにかく使い終わった料理器具を洗う。


「あっ!胃薬持って行かなきゃ。香織わるいんだけど火見ててもらえる?」


「まかせて」


俺はすぐに胃薬を持っていく。


「なにかたべれそうか?」


父さんが首をよこにふる。


「母さんは?」


母さんも同じように首を振る。


「じゃあ胃薬おいてくから」


そういって俺はまたリビングへと戻る。


「そろそろだな…器に盛ってサワークリームをかけてハーブ類を散らせば出来上がり」


「おいしそう!」


「悟もうできたのか!?」


「自信ないけど食べてみてくれ」


俺は器をテーブルに持っていく。


「「いただきます!!」」


「やっぱ悟の料理はうまいな!!」


「本当においしいよ悟君!!」


「ありがとな」


哲也はすごい勢いで料理を食べていく。


「「「ごちそうさまでした」」」


「哲也結構食べたな…」


哲也は4回おかわりしていた。


「だってうまかったからつい…」


「まぁうまかったっていってもらえてなによりだ。じゃあ俺食器洗うから」


「あっ!私が洗うよ」


「じゃあおねがいしちゃおうかな」


「まかせてっ」


香織が食器を洗いにいく。


「(いつもこんなかんじなのか?)」


哲也が小声で話しかけてくる。


「(いつもって…まだ2日しか経ってないぞ?)」


「(じゃあこの2日こんなかんじなのか?)」


「(一応…それがなんだよ?)」


「(このままじゃ恋には発展しない)」


「(それは困る!!)」


「(だってお前らこのままじゃ普通の家族だぞ?いつか佐藤が結婚して家を出て行くことも…)」


「(やめてくれえええええ!!これ以上言わないでくれええええ!!)」


「(とにかく自分が佐藤のことを好きだってことを気づいてもらわなきゃな)」


「(でもどうやって?)」


「(さりげなく会話から好きだって事を気づいてもらえるように言うんだよ)」


「(今夜試してみる…)」


「(がんばれよ)おっと!もうこんな時間か!!」


「なんか用事でもあるのか?」


「ちょっと父さんの会社関係でね。じゃあ俺帰るわ。じゃあな悟、佐藤」


「おう」


「ばいば~い」


それで哲也は帰っていった。


「会社関係なんて…金持ちも大変だな」


「そうだよね」


香織が食器を洗い終わりリビングにくる。


「午後はどうしようか…ふわぁ~」


香織があくびをする。


「疲れがたまってるなら寝たほうが…ってもう寝てんのかよ…」


「すぅすぅ…」


香織は机に頭をおいて寝ていた。


「本当にかわいい寝顔だな…俺もちょっと眠く…ふわぁ~」


俺も机に頭をおいてそのまま眠りについた。



今回書いた料理は本当にマイナーです。


実際自分も食べたことありませんがロシアの子供に人気だそうです。

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