第14話 出来ないことをやろうとするといいことは一つもない
「父さんなにこれ?」
香織の部屋から自分の部屋に行き着替えてリビングにきたら異様なものがあった。
「か…母さんと話し合って今日は子供たちのために朝ごはんをつくろうと…」
俺は母さんを見る。
母さんは両手をあわせて「ごめん」と言っていた。
「で?結局これはなんなの?」
「「卵焼き…」」
「もったいないことするなあああああああ!!!!このどこが卵焼きなんだよ!?ゴキブリの死骸よりも汚いぞ!!」
「そんなにいわなくても…」
「うわっ!!なにこれ!?ゴキブリでもでたの!?」
着替えてリビングに来た香織の第一声はそれだった。
「父さん…母さん…もうこんなことはやめてもらえるかな…?」
「「はい…」」
「じゃあ俺朝ごはんつくるから。母さんと香織はパンがいい?ご飯がいい?」
「私は任せるよ」
「母さんはねぇ~パンかなぁ」
「了解」
じゃあパンとスクランブルエッグとベーコンでいいかなと思って冷蔵庫を見る。
「あれ?」
そこに大量にあったはずの卵がひとつも残っていない…
おかしいとおもい台所を見る。
そこにはつぶれた卵が沢山…
「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
「どうしたの!?悟君!?」
「父さんたちは卵もろくに割れないの!?もったいないどころじゃないよ!!」
「香織…朝ごはんは二人でファミレスに行こう…」
「えっ!あの…!」
俺は香織の手を引く。
「いってきます」
そう言って俺と香織は家を出ていった。