第13話 親に勘違いされるといろいろめんどくさい
「うっん…」
早朝、香織は目覚めた。
「自分の部屋…?」
私なにがあったんだっけ…?
そこで昨日のことを思い出す。
お風呂で悟君と話してて…それから…?
私安心して泣いちゃってそれから意識が…
香織はふいに横を見る。
そこにはイスに座ったまま寝ている悟の姿があった。
「ずっと看病しててくれたのかな…?」
自分が着ている服を見るとなぜかパジャマを着ていた。
あれ…?ここまで運んでくれたのはだれ?意識がない私を着替えさせたのは?
も…もしかして…
いっきに香織の顔が赤くなる。
「んっ…」
ビクゥ!!香織は飛び跳ねてしまう。
「おっ香織起きたか」
「さ…悟君…お…おはよう」
「おはよう」
「えっとここまで私を運んでくれたのってもしかして…」
「軽かったから大丈夫だったぞ」
「じゃあ私を着替えさせたのは…?」
「それは母さんな。でも…」
そこで悟の顔も赤くなる。
「も…もしかして…」
「ごめん…」
「あわわわわ…きゃあああああああああああああ!!!」
「ぎゃああああああああああああああ!!!!!」
いきなりの目潰しに悟は悲鳴をあげた。
「どうした!?」
「どうしたの!?」
父さんと母さんが部屋に入ってくる。
「悟…お前まさか…」
「香織、初めてはどうだった?」
「「ちがうよ!!」」
「「なんだぁ~」」
「なんでそこで心底がっかりしてるの」
「だって…ねぇ~」
「そうだよなぁ~」
もうこの二人だめだ…
「とにかくなんでもないからっ!!」
「そうかぁ~?」
「だめよあなた邪魔しちゃ」
「そうだよな。でもそうゆう事は夜にやるものだぞ?」
「「うるさい!!」」
悟と香織は全力で否定する。
父さんと母さんは部屋を出て行く。
「裸を見られたとしても、助けてくれてありがとう…」
「こちらこそ必死になりすぎて…ごめん」
「じゃあ私着替えるから」
「おうっ」
そう言って俺は部屋を出て行った。