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第6話 やったことに反省はしてるが後悔はしてない

「旅行だ!!旅行!!」


俺たちは旅行ってことで群馬に行くことになった。


「ち…ちなみに…この作者が書いてる他の作品の方は夏で…こっちは春なんで大丈夫です…」


「姉ちゃんどうしたんだ?」


「き…気にしないで…」


夏希は顔を真っ赤にして俯く。


「優輝それとって」


「奈々なんでお前が俺に命令してんだよ」


「私のお願いじゃだめ…?」


「っ…!!しょうがねえな」


優輝はちゃんと奈々ちゃんになにかとってあげたようだった。


子供達は元気だな~


「哲也、おにぎりいる?」


「もらうよ」


「香織は?」


「じゃあもらおうかな」


「そうそう、香織~ちょっと聞いてよ~哲也ったら…」


「ちょ!!なに香織ちゃんに話してるんだよ!!」


大人達も元気だな~


俺は…


「悟君頑張って」


「悟事故だけはやめてよね」


「悟。先に言っておくが俺はお前と代わらないからな」


「…なんで俺が運転なんだよ!!」


「「「じゃんけんで負けたから」」」


子供達まで言わなくたっていいじゃないか…


「電車とか飛行機にしとけばよかった…」


「この人数だとそっちの方が金かかるだろ」


「くそ…ヘリコプターとか楽だったな…」


「うちは俺が自立したら何の援助もしない。そのくらい知ってるだろ?」


「まあな…」


きっとこの車に乗ってるメンバーは今は騒がしいかもしれないけどしばらくしたら…


「「「スースー…」」」


「やっぱりだよ!!大人達まで寝やがった!!」


俺は1人で淋しく運転していた。


「やっと着いた…」


後ろを見るとまだ全員寝ていた。


「イタズラしたくなるよな…」


こんなこと考えるのは子供だって?


俺の心はいつでも少年だ!!


俺は近くにあったペンを持つ。


「ふっふっふっ…俺を残して寝たこと後悔するがよい…」


まだチェックインには時間があったので俺はみんなを起こさなかった。


「んっ…」


おっ!


1人目の起床だ。


「…パパ?」


なんだ夏希か…


夏希にはかわいくて落書きなんてできねえよ…


「おはよう夏希」


「パパ運転お疲れさま…」


なんていい子なんだ…


パパ涙がでそうだよ…


「パパ…」


夏希が俺のもとにくる。


そして俺の膝の上に座る。


「パパ…あれなに…?」


夏希は落書きしてある哲也の顔を指差す。


「あれはな…呪いにかかってしまったんだよ」


「のろい…?」


「ああ…このまま哲也は面白い顔になってしまうんだ…」


「そっ…それは大変…!」


「夏希。もう手遅れなんだ…」


「ふぇ…奈々ちゃんのパパかわいそう」


「そうだな」


夏希はいい子だな~


「んっ…」


「優輝か」


「おはよう」


「ふぁ!」


「ん?姉ちゃんどうした?」


「ゆ…優輝君の顔にものろいが…!」


「呪い…?」


「ぷっ…」


俺は2人のやりとりが面白くて笑いをこらえるのに必死だった。


「父ちゃん!俺に呪いが!!」


「優輝…お前のことは忘れない…」


「うあああああ!!」


「うるさいな…」


哲也起床。


「奈々の父ちゃんの顔にも呪いが!!」


「呪い?…って優輝どうしたんだその顔?」


「呪いなんだよ…」


「まさか俺の顔にも…ん?悟お前か…」


「な…なんのこと…ぷっ」


「くそ…やられたな」


「パパどうしたの…?」


「な…なんでもないよ」


「ふにゅ~」


奈々の起きかたおもしろいな…


「奈々ちゃんにはのろいがない…」


「へ?のろい?ぷっ…優輝とお父さんなによその顔!」


「呪いなんだ…このままだとどんどん俺の顔面白いことに…!」


「もとからおもしろいから安心しなさい」


「父ちゃん!」


「どうした息子!」


「奈々が酷い!!」


「大丈夫だ!!俺も奈々の母さんにあんなこと言われたから!!」


「父ちゃん!」


「優輝!」


俺たちは抱き合う。


「うるさいわね~」


理沙起床。


「「「ぷっ…」」」


「な…なによ」


「悟最高」


「だろ?」


「哲也なにその顔。優輝君も」


「呪いなんだ…ってこの説明何回目だよ!!」


「呪い?」


「どんどん顔が面白くなるらしいんだ…」


「哲也は安心しなさい。もとからおもしろいから」


「親子だな~」


「笑い事じゃないんだけど…」


哲也涙目。


「理沙」


「な…なによ悟」


「お前の顔ももとからおもしろいから安心しろ」


「なっ…!」


理沙はすぐに鏡を見る。


「なによこれええええ!!」


「「「呪い」」」


「呪いじゃなくて落書きでしょ!?」


「パパ…のろいじゃないの…?」


「ちがかったみたいだな」


「安心…」


「そっか」


俺は夏希の頭を撫でる。


「どうしたのみんな?」


香織起床。


「「「これは…」」」


「?」


「「「あははははは!!」」」


みんな大笑い。


香織の顔に書くのは気が進まなかったけどやるからには徹底的にな。


「はい。香織」


理沙が香織に自分の顔を隠しながら鏡を渡す。


「?」


香織は自分の顔を鏡で見る。


「なにこれ!?」


香織は自分の顔を見て驚く。


「さて、この辺で犯人を懲らしめなくちゃね」


理沙が俺を見る。


「そうだな」


「悟君酷い…」


「ギャアアアアア!!」


それから…


「パパ一言お願いします…」


夏希が背伸びしながら手を懸命に伸ばして聞いてくる。


「やったことは反省はしている。後悔はしてない」



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