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第11話 みんなで食べる初めての夕食はカレーが多い?

「ただいま~」


俺は家の扉を開けながら言う。


「おかえりなさ~い!」


佐藤が2階からおりてきながら言ってくる。


「た…ただいま」


「おかえり悟君」


「えっ…!!悟君?」


「そっ!私は悟君って呼ぶから私のこともちゃんと下の名前で呼んでねっ」


「わ…わかった。か…かおり?」


「そう!あれ?そのぬいぐるみどうしたの?」


「あぁ。ゲーセンでとってきたんだよ(哲也が)か…香織にあげるよ」


「ありがとう!」


「さてと…夕飯の準備しなきゃな…」


「私も手伝うよ」


「ありがとな」


しかし、急にどうしたんだ?


なにかふっきれたのかな?


それならそれで俺はすごくうれしいんだけど…


しかも悟君…


うれしいなぁ


やっぱりこの再婚は凶じゃなくて吉だ!!大吉だよ!!


「悟君はやく~」


「いま行くよ」


俺はリビングに入る。


「ただいま父さん」


「おうっ!」


「ただいま。ええと…佐藤さん?」


「お母さんって呼んでくれるとうれしいかな」


「ただいま。か…母さん」


すこし恥ずかしい…


「おかえりなさい悟君」


「父さん晩御飯はなにがいい?」


「そうだな…冷蔵庫になに残ってる?」


俺は冷蔵庫を見て確認する。


「この材料だと…」


「カレーか肉じゃがだねっ」


後ろから香織の声が聞こえる。


「そうだな。父さんカレーでいい?」


「まかせるぞ~」


「母さんもそれでいい?」


「ありがとうね悟君」


「じゃあ作ろうか」


「そうだねっ」


俺と香織はカレー作りを開始する。


「うわ~悟君切るの早いねっ」


「まあね」


「私もまけないぞ~」


二人で黙々と材料を切る。


切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る……


「これは…」


「うん…」


「切りすぎた…かな」


「そうだね…」


「まあ作り置きってことで煮込もう」


「そうだよね…何日カレーが続くかわからないけどがんばろうっ!」


俺達はまず材料に火を通す。


そして気が付く。


「カレールーが足らない…」


「ここはこれできめようか」


香織が手を握ってこぶしをつくる。


「そうゆうことか」


「いくよ」


「どこからでも…」


「「じゃんけんポン!!」」





「くそっ!!」


俺は夜道を自転車で爆走していた。


「コンビニに売ってないなんてあんなのコンビニじゃねえ!!」


結局俺はスーパーまで行きルーを購入した。


そして今はその帰り道。


「あっ!悟」


キキィィィィィ!!!


自転車に急ブレーキをかける。


「理沙」


「どうしたの?そんな急いで」


「ちょっとカレールーがね…」


「大変そうね」


「理沙はどうしたんだ?」


「私は甘いものが食べたくなっただけよ!!」


「太るぞ…」


俺はボソッと言う。


「わかってるわよ!!でもやけ食いしたいの!!」


「なんでやけ食いなんか?」


「なんでって…!!それはあんたが…もういい!!じゃあね!!」


「あっ!!理沙!!」


そのまま理沙は去っていった。


「どうしたんだあいつ。まぁいいか」


俺も急いで家に帰った。

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