第102話 またもや打ち上げで…
新しい小説を掲載しました。
記憶喪失ものです。
ラブコメが楽なのでラブコメです。
読んでくれるとうれしいです。
「姉ちゃん、絶対に酒は飲むなよ?」
「わかってるよ~」
今は打ち上げ中。
俺は姉ちゃんに酒を飲まれないように必死だった。
まあ俺も飲まないように必死なのだが…
ちゃんと酒の匂いがしないか確認してるから大丈夫だろうけど…
このとき俺は甘かったんだ…
酒を飲んじゃいけない人は俺と姉ちゃんだけじゃないことに気がつけなかった俺は甘かった…
「今回は酒は混ざってなさそうだな」
俺は安心する。
そもそもなんで高校生が酒なんか買えるんだよ…
「理沙ちゃん!?」
いきなり哲也の声が聞こえた。
まあなんかあったんだろ。
邪魔しちゃ悪いし無視しておこう。
そういえば香織はどこに行ったんだろ?
そう思い俺は辺りを見回す。
ん?理沙の近くにいる。
俺もそこに行くか。
そう思い立ち上がる。
なんか哲也が理沙に襲われてるような…
俺は香織の隣に行き香織に話しかける。
「理沙になにかあったのか?」
「…」
「香織?」
香織が答えてくれないので俺は香織の顔をのぞきこむ。
おかしい…
香織の目がトローンってなってる。
気のせいか頬もすこし赤いような…
「悟君!!」
「うわっ!!」
いきなり香織が俺に飛びついてくる。
俺はいきなりのことだったので反応できずに香織に押し倒されてしまう。
「にゃーん」
香織が頬を擦り付けてくる。
一体どうしたんだ…?
周りの視線がいたい…
「みんなこの2人になにがあったか知らない?」
俺は周りに問いかける。
「もしかして…」
1人の女子が呟く。
「なにか知ってるか?」
俺は真剣な顔で聞く。
香織は頬を擦り付けているが…
「多分このせいじゃないかな…」
そこには空になった酒の缶…
「なんでまた酒が混ざってるんだよ!!」
俺は涙目で言う。
「まあお決まりってことで」
1人の男子が言う。
お決まりか…
いいこと言うじゃないか名前ももらえない者よ…
「悟君…キス…しよ?」
いきなり香織がそんなことを言い出す。
2人っきりのときはよく聞くセリフだが今はクラスメイトがたくさんいる。
そしてそのクラスメイトたちはこんなにおもしろそうなことを無視するわけもなく…
「「「キス!キス!」」」
キスコールが始まる。
「悟君…だめ…かな…」
香織が涙目で言ってくる。
もうこう言われたら俺はなにも言えないわけで…
いや!まだ哲也がいる!
俺はすぐに哲也のほうを見る。
あっ…もう手遅れだ…
そう思ったときだった。
チュッ
「「「っ!!」」」
あれ?俺はキスしてませんよ?
香織を見るとキスをしたのは香織のようだった。
「「「ヒューヒュー!!」」」
クラスメイトがちゃかしてくる。
「ちょ!ちゃかすな!香織もなんか言ってや…れ…」
「スースー…」
香織が寝てしまっていた。
「はあ…香織が寝ちゃったから先に帰るわ」
俺はみんなに別れを告げて香織をおぶって家に帰った。
「ほら、香織起きろ~」
家についたので俺は香織を起こす。
「にゅ?悟君…?」
まだ香織は寝ぼけているようだった。
「風呂入ってこいよ」
「悟君!!」
香織はまたもや俺に飛びついてきた。
そして香織は俺を押し倒しなぜか自分のワイシャツのボタンを外していく。
「あ…あの…香織さん?」
「?」
香織はワイシャツのボタンを外す手を止めて首をかしげる。
「なにをしてらっしゃるのですか?」
「にゃーん」
だめだ日本語が通じない…
ってかこれ以上いくと俺の理性がやばい…
そう思ったときだった。
パタン…
「香織?」
「スースー…」
また眠ってしまっているようだった。
「このまま寝かしてあげたいけど…制服のままじゃちょっとな…でもどうしよう…」
俺は悩む。
「まあ明日アイロンかければいっか」
俺は香織をお姫様抱っこして香織の部屋まで運び寝かしてあげる。
「おやすみ香織」
俺は香織にキスをして部屋をでた。