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第十九話 サタン

ここまで読んでくれている方はどれくらいいるのでしょうか。

ルシファーの上空に浮かぶ卵は、ピキ…と音を立てて、ヒビをつけた。そのヒビはどんどん広がっていき、数秒後には卵の殻を吹き飛ばして中の()()が現れた。

体は水が滴り、そこらじゅうの地面が緑色の気色の悪い液体で覆い尽くされた。


「なんだ……お前……」


大人程の身長で、その男は当たりを少し見渡すと、口を開いた。


【私はサタン……マイク・サタンだ。】


【マイク・サタン】……どこかで聞いたことがあると思ったら、あの【悪魔理論】の提唱者ではないか。

サタンは地面を見下ろすと、地面に落ちている服を羽織って、ズボンを着た。何故服が落ちているのか。服に付いた灰で全てを理解した。

怒りで飛びかかろうと思ったが、本能が拒否反応を起こしていた。攻撃してはいけない。人間ではないほどの圧。すると、サタンは突然口を開いて話し始めた。


【私はルシファーと一つの体を共有している。というか、本体は私だ。ルシファーは兄弟だったが、親の腹の中で融合してしまった。そして、一つの肉体となったのだ。】


そう言いながら、サタンは指を曲げたり伸ばしたり、体の調子を調べていた。


【私は貴様を殺すために『サン』という神によって、この世界に生まれてきた。】


その後サタンは信じられないような話を並べた。



この世は曜日ごとに六つ、実際には七つに分けられている。そして、日曜日を支配する神『サン』は、全ての曜日の世界を自分の物にしてしまおうとした。そのためには、その曜日の主を殺す必要がある。そして、木曜日であるこの世界の主こそが、『菊池圭太』、俺であったのだ。

結果、俺を殺すために生まれてきたサタンだったが、腹の中でルシファーと融合してしまい、ずっとルシファーに肉体を奪われていたのだ。


「神……!?確かに悪魔がいるなら居てもおかしくないけど……」

【貴様ら人間の信ずるような神ではないがな。】


そう言うと、話しているのに飽きたのか、サタンは飛びかかってきた。

話している間に、時間が経っていたので、魔力は殆ど回復していた。超速で足を『再生の炎』で治して、攻撃を避けた。

あまりの速さに度肝を抜かれた。サタンは普通の人間のような姿なのに、新幹線のように目に見えないほどの速さで攻撃を繰り出してくる。炎で防いだり、避けたりするが、何度も攻撃を食らってしまう。

そして一番の危険は、その力の強さだ。サタンの力はかすっただけでも骨が折れる程の威力だ。

『再生の炎』を常時発動させているものの、痛みは感じる。絶望感だけが心の中で渦巻くように残った。


【貴様を殺す。菊池圭太。】

最近僕の作品こんな締め方ばっかなんだけどどうしよう。

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