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馬丁爵 我が家はお馬さん優先です  作者: 免独斎頼運
第2章 男どもは・・・
30/48

30 サンちゃんはスベスベ?

「私はカスミ。サンちゃんよろしくね。」

見学している者が多いので言葉で話しかけた。

膝を曲げ、サンちゃんと同じ高さまでしゃがんで挨拶。

“うむ。そなたはメスであるか?”

サンちゃんが私を見上げて首を傾げる。

“まあ、動物的にはメスだけど”

嫌な予感がして念話で答える。

“人間のメスは乳が大きい筈だが、本当にメスか?”

サンちゃんが私の胸元をじっと見ている。

思わずサンちゃんを張り倒した。

「痛たっ!」

手がめっちゃ痛かった。

“撫ぜるなら手を滑らせた方が良いぞ”

ムカつく召喚獣だった。

「大丈夫か?」

王太子殿下が駆け寄って来た。

後ろには杖を構えた魔導士長。

「申し訳ありません。問題ありません。」

大ありだけど。

“こいつらはなんだ?”

”私の夫になる人と、ここの偉い魔導士“

“そなたのツガイか、もっと強い奴に替えろ”

“送還”

サンちゃんが消えた。


「どうなった?」

「送還した。」

「何で?」

「うるさ、・・送還の練習。」

念話の事は言えないので誤魔化した。

「じゃあすぐに召喚も出来るね。」

「まあそうだけど。」

「奇麗な鳥だからもう1度見たい。」

「鳥ではなくて、小さな種類ですがれっきとしたドラゴンです。」

「あんなに可愛いドラゴンがいるんだ。」

言ってることは可愛くないぞ。

殿下が期待に満ちた目で私を見ている。

「はぁ。」

仕方がないのでもう一度呼び出すことにした。


「召喚!」

サンちゃんが肩の上に現れた。

“なかなか見る目のあるツガイだな”

”聞いていたの?“

“そなたの目を通して見える、耳を通して聞こえる”

“それって私にも出来る?”

父さんから視覚共有魔法を教えて貰ったことがある。

“目を閉じ、我の目を思い浮かべよ”

目を閉じてサンちゃんの顔を思い浮かべ、サンちゃんの目で覗き込むイメージを作る。

思わずサンちゃんの頭を掴んで引き上げた。

“何をする”

”何をするじゃないわよ、このスケベ“

視覚共有した目に映ったのは大きく開いたドレスの胸元から見えるピンクのチ〇ビ。

油断も隙もありゃしない。

「どうしたんだ?」

「何でも無い、大丈夫よ。」

「なら良いけど。」

「本当に奇麗な子ね。」

妃殿下がサンちゃんを見ている。

“同じメスとは思えぬな”

“乳を見るな!”

妃殿下はサンちゃんに触りたいようだ。

「サンちゃん、触らせてあげてもいい?」

“こいつは誰だ”

“結婚相手のお母様”

“良い乳をしておるから良いぞ”

どういう基準だよ。

「良いそうです。」

王妃殿下がサンちゃんを優しく撫ぜる。

”胸に抱いても良いぞ“

”却下“

「凄くスベスベなのね。」

スベスベと言うよりスケベスケベだ。

「ドラゴン種なので硬いですけどね。」

殴ると手が痛い、あくまでも使用者の経験です。

「抱いてもいいかしら。」

「大丈夫です。」

妃殿下がサンちゃんを抱き上げた。

“頭を乳に押し付けるな”

”良いではないか、良いではないか“

スケベ代官か。


王太子殿下が羨ましそうに見ている。

このままだと妃殿下の胸にいかがわしい行為をしそうなので引き離すことにした。

“この人にも抱かせてあげて良い?”

“いやだ”

“じゃあ今日はもう送還するね”

“・・・少しだけなら抱いても良いぞ”

やっぱりだ。

さっき再召喚した時、ホッとしたような感情を見せた。

送還されるのは嫌なようだ。

うん、弱点みっけ。

「殿下も抱いてみますか?」

「いいのか?」

「はい、少しだけなら大丈夫です。」

殿下が嬉しそうにサンちゃんを抱いている。

サンちゃんは嫌そうだけど少しは嫌な事もさせないと我儘に育ってしまう。

召喚獣の育成は最初が大切だと魔導書に書いてあった。



今日は第2騎士団長と模擬戦。

団長の槍を受け流す、受け流す、受け流す、跳ね上げて弾き飛ばす。

「参った! もう1本。」

「豪馬にサイドステップをさせたりして動きにもっと緩急を付けなさい。」

「はい。」

騎士団の偉いさんも私にとっては只の弟子。

丁寧に稽古を付けてもっともっと強くなれるように指導している。

サンちゃんは上空で停まって見ている。

羽も動かさずに空中で停止、器用なドラゴンだ。ちっちゃいけど。

目の前に見えている映像と同時に脳内に俯瞰の映像が見えている。

最初は酔って何度か吐いたが、視覚共有にも慣れた。

角度が違うと騎士団長の欠点も良く見える。

指導にも使えるし私の練習にもなるので最近は模擬戦が増えている。

緊急時の連絡用に騎士団長達にサンちゃんを知って貰うのも目的の一つ。

サンちゃん用郵便袋を作った。

父さん考案のガマグチの口金をサンちゃんが開け閉め出来るようになったから。

小さいせいかサンちゃんの前足は器用に物を掴める。

最初は古代語しか読めなかったが、今では現代語もちゃんと読める。

めっちゃ賢い。

胸を覗くことは少なくなったが、下から見上げることが増えた。

スカートの中を覗くな!


読んでくれてありがとうございます。

投稿初心者なので毎日新しい発見が一杯でワタワタしています。

校正が上手く出来ないので暫くはこのままです。

読者の数が増えるとめっちゃ嬉しくなって頑張れます。

これからも読んでやって下さい。


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