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episode33〜溶けない雪、牙の行末〜

初連載の二部幕、開始しました!

お初にお目にかかってくださる方も、心の奥底で待っていてくれた方も、緩く読んで頂けると嬉しいです。


初めての方は、一部から読んで頂けると、話が繋がり読みやすいかと思います。

一部とは少し異なり、冒険感のある二部となっております。

毎日の更新を心掛けております。


カヌアはヴァスカの衝撃的な姿を目の当たりにした。


そして、その暗い山道を戻り始める事にした。


(ヴァスカ… さっきからだんまりだな… 気にしてるのかな、やっぱ… )


二人は見失ったロキとワイムを、小屋で待つことにしたのだ。


小屋の近くへと着くと、少し離れた切り株に腰を下ろした。


ヴァスカは濡らした布で、カヌアの首元の傷を冷やし始めた。


「痛みませんか? 血が出なかったとはいえ… このような行為は許され… 」


「ふふ、気にしすぎ! 自分でも制御できなかったんでしょ? 少しだけど、一瞬迷ったのも分かったわ。本当大丈夫だから。それに、ロキ達は大丈夫かしら? せっかく会えたと思ったのに、また逸れちゃった。夜が明けたら探しに行こう。そして早くウィル達にも合流しないと… それにしても… うーむ、それにしてもよ!? さっきの事、 ちゃんと説明してくれない?」


「はい… しかし、その前に大切な事がございます。私の計算が少しずれていたのか、明日だと思っていた満月が先程の事で、今宵だと判明しました」


「そうね… 満げ… ん? 満… 月?」 


「はい、ですので急がなければならないかと… 」


「ま、満月じゃんっ!」


カヌアがそう思いながら、ゆっくりと空を見上げた。


その丸い月に焦点が合う前に、カヌア達の目に飛び込んだのは、粉のような物だった。


その今にも消え入りそうなその粉は、カヌア達の頭上へと絶え間なく降り注いでいた。


(え? 何?)


星が降ってきているのか? 

そう錯覚する程であった。


その粉を手のひらに乗せてみる。

まるで冷たくない雪のようだった。

しかし、雪とは違う。

その粉には舞い落ちるたびに色が変わるという不思議なものだった。


すると、外の様子に気が付いたアディ達が、慌てた様子で小屋から出てきた。


「まさか… そんなっ… フルムーン!?」


「え!? なになにっ!? これが何か知ってるの!?」


「これは鱗粉だ」


「鱗粉… !?」


「そうだ… これは月華蝶の鱗粉だ。まずい、開き始めている!」


(え!? 山開きってこと!?)


「急ぐぞ! 全員支度を! … あれ!? ルー族の少年と黒い青年は?」


「えっと… それが… 問題があって… 逸れたわ」


「逸れただと!? … 仕方ない! とりあえず俺達だけでもっ… いいな!?」


カヌアは苦渋の選択をしたが、まだ心残りがあるように深い森の方を見た。


そんなカヌアの様子を見て、ヴァスカが声をかけた。


「カヌア様、何度も言いますが、二人は大丈夫です。何度でも信じましょう」


「うん… そうね! いつもありがとう、ヴァスカ」


(いつも… )


一行は急い月華山の麓へと向かった。

カヌアはその途中、ヴァスカに少し身を寄せて、声を顰めながら言った。


「ねぇ、さっきの件、まだちゃんと説明してもらってないからね? 後でちゃんと話してよ?」


「御意… 」


「あと、折ってから思ったんだけど、この牙って毎回満月の時に生えてくるの? 次も生えてくるのかな?」


「はい、朝になると抜けておりますので」


「そっか! 良かった! この牙はいつもどおしてるの?」


カヌアのその手には、先程へし折ったヴァスカの牙が乗っていた。


「げっ! 何でそんな物持ってるんですか!? さっき捨てたんじゃ!?」


「二本目よ」


「今すぐに捨てて下さいっ!」


「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」


(何だろ? ものすごく… 殴りたい… )


「で? いつもコレはどうしているの?」


「え? どうしてるとは? いつもその場に置いて去りますが… 」


「この牙、集めてネックレスとかにし… 」


「しませんっ! 気持ち悪いっ」


「なっ! 気持ち悪いですって!? イカしてる輩は、つけてるかもしれないじゃない?」


(イカしてる輩? 何を言ってるんだこの人は… )


ヴァスカは、到底理解できない思考の生き物を目の当たりにしていた。


(種の違いか?)


「と言いますか、朝になって太陽に照らされると、蒸発して消えますから、それ」


「え? そうなの? チッ、なぁーんだ! ポイッと」


(え? 捨てた? 今捨てたよな? しかもいとも簡単に… いや、別に良いんだけども… でもちょっと… 嫌だ)


そうしてカヌア達は月華山の麓へと急いで、向かった。




最後まで読んで頂きありがとうございます。

またまた突っ走って書きたいように書いてしまっているので、文章が乱れていることもあるかと思います。

何かお気づきの点があれば、いつでもメッセージお待ちしております。


また、心ばかりの評価などして頂けると、励みになります。何卒よろしくお願いします。

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