表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/47

episode12〜白い襲撃〜

初連載の二部幕、開始しました!

お初にお目にかかってくださる方も、心の奥底で待っていてくれた方も、緩く読んで頂けると嬉しいです。


初めての方は、一部から読んで頂けると、話が繋がり読みやすいかと思います。

一部とは少し異なり、冒険感のある二部となっております。

毎日の更新を心掛けております。


山道を進んでいたカヌア達。

その足を進めるごとに、段々とその周りも険しくなっていく。


「カヌア様? 大丈夫ですか? 少し休憩致します?」


「えっ!? あ、いや、私は大丈…… そうね、というか、少し早いけど今日はもうこの辺で、寝床を探しましょ? 山の中で野宿するの初めてだけど、この辺は大丈夫なの?」


カヌアは隣にいるロキを見て、そう言った。


さすがにまだ少年の身体。

緊張と慣れない環境で、少し疲れが見え始めていた。 


そして、カヌアは山の中の野宿に、どう手順を踏んだらいいのか少し不安に思っていた。

しかし、ここには場慣れしている、ワイムとヴァスカがいた。


少し辺りを探すと、すぐに良さそうな場所を見つけたワイム。


手際よくテントを張る。


ワイムとロキが手っ取り早く、夕飯の準備をしてくれている。


(さすがはロキ、いつも家事をこなしているだけのことはあるわね。意外なのはワイム… 手際が良すぎる… )


そう思いながら、周りを観察するご令嬢育ちのカヌア。


しかし、本人はやる事が無くソワソワしていた。


(ヴァスカは… ん? あれ? 何であんな離れた所に居るんだろ?)


ヴァスカは、焚き火から離れた場所で、何やら立っていた。


気になったカヌアは、近づいて聞く。


「ヴァスカ? そんな所で何してるの? あっちへ… ん?」


(顔色… )


「あ、いえ、少し疲れてしまいまして… 申し訳ございません。すぐに戻り… 」


「具合い悪いの? 無理しなくていいんだよ?」


カヌアはそう言いながら、ヴァスカの前髪をサラッと掻き分けながら、顔を覗いた。


ヴァスカはすぐに顔を背けると、慌てて否定した。


「いえっ… 大丈夫ですので!」


そう言うと、そのまま二人の方へと走ってしまった。


(何なんだ… )


ヴァスカはカヌアと言う人物が、未だ掴めずに居た。


当の本人は、すぐに思考を切り替え、ウィル達の事を考えていた。


(てか、ウィルの方は大丈夫かしら? 私が言える立場じゃないけど、貴族生まれに王族生まれ… 心配だ)


そして就寝時、カヌアとロキはテントの中で休んだ。


ワイムとヴァスカは、交互に辺りの護衛にあたっている。


夜が深くなった時、テントの前の灯りが小さくなったのに気が付き、カヌアは目が覚めた。


テントから顔を覗かせると、そこには少し離れた所に、ヴァスカが居た。


(やはり… 火が苦手なのかな… ?)


テントから出ると、ヴァスカに近づいてカヌアは声を掛けた。 


「護衛お疲れ様。ワイムと交代したんだね」


カヌアは木の幹に寄りかかって、仮眠をとるワイムをチラッと見て言った。


「あ、カヌア様。起こしてしまいましたか?」


ヴァスカの口元のアザが、薄らと浮き上がっているのが目に入る。 


「ううん、そうじゃなくて… えと、ちょっと気になったんだけど、ヴァスカ、もしかしてあなた… 」


その瞬間、何かを感じ取ったヴァスカが立ち上がった。 


仮眠をとっていたはずのワイムも、辺りを見渡すように警戒をしていた。


(何!?)


カヌアにも緊張が走る。


「カヌア様… テントの中へ… 」


ワイムの言葉の通り、彼女はテントの中へと…

入らなかった。


「嫌よ、この目で確かめる」


その言葉に、ワイムが大きめのため息を放つ。


「はぁぁあっ! …… あなたって人は、ご自分のお立場をわかっておられるのですか!?」


「立場!? 立場が何!? あんたも自分の立場がわかってる!?」


「ああ言えばこう言う! その性格、見直した方がよろしいのでは!?」


「んなっ! そのこめかみ、こっちへよこしなさ… っ」


「しっ… 何か来ます… 」


ヴァスカのその言葉に、声を止めるカヌア達。


(チッ、ワイムめ… 後で、絶対こめかみグリグリしてやる)


その何かが、こちらへと来るのを感じながら、その場にいた全員の緊張が張る。


(何だろ… この違和感… ’何か‘ が居るっていうのは、感じるんだけど… 足音も… 気配もしない… 何?)



次の瞬間、その方向からある物が放り投げられた。

そして、一瞬にして辺りが真っ白になる。


「ゴホッゴホッホッ… なっ… ゴホッ… 」


(何!?)


その場にいた全員が、咽せる。


そして、すぐに誰かに布で口を抑えられ、その場から身体を移動させられた。


(誰!? 息が… 目、目も… )


しかし、すぐにその口から息を吸うのを許された。


「カヌア様、ゴホッ… 大丈夫ですか!?」


「ヴァス、カッ!? ゴホッゴホッ… 何とか… 」


咄嗟にカヌアの口を覆って、安全な場所まで移動させてくれたのは、ヴァスカであった。


「わかりません… 何者かが… 」


「… ハッ! ロキッ! ロキは!?」


「恐らくワイムが保護しているかと… ゴホッ… 」


「ロキは鼻が効くから、この煙… 結構危険なんじゃ… 心配! 早くロキ達の所へ… ケホッ」


「カヌア様、コホッ… 煙が引くまでは、あちら側へは行かない方がよろしいかと… 」


「でもっ… 」


「大丈夫です。ワイムならすぐにロキを連れて、安全な場所へ移動してるはずです」


カヌアは、その声に逸る気持ちを押し殺し、その場で待機した。


しかし、煙が引き始め、辺りが薄く見える様になった時には、既にロキとワイムの姿はそこには無かった。




最後まで読んで頂きありがとうございます。

またまた突っ走って書きたいように書いてしまっているので、文章が乱れていることもあるかと思います。

何かお気づきの点があれば、いつでもメッセージお待ちしております。


また、心ばかりの評価などして頂けると、励みになります。何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ