大阪ペインティングール

プロローグ

昔、ゴッホやモネなど世界的に有名な画家の絵画見て模写をしてみたり、日本の浮世絵や水墨画に見せられて自分もまねてみたりと絵に対して物凄い執着して狂っているように絵を描いていた時期があったと母から聞いた。自分自身、十数年とたっていない記憶であるはずなのに忘れているものだ。だが、そんな過去があってこそ今があるのだと思う。男はそう思いながら壁に絵を描いていく。大阪の地下通路，人の気配がしない冷たい空気の中、人肉を食しながら、人の血を用いて。