射敵
今日もまた魔王が来るようです。
今日もまた魔王は地球に降り立った。
「カルガンヌ!!、今日もまだあの集まりが有るそうだ!今日は金魚救い以外のものをしに行くぞ!」
「はっ!」
そう言って今日も魔王は浴衣を着て夏祭りに向かう。
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「何があるか分からぬし少し回るとするか。」
と言って、夏祭りを回り始めた。
少し回り始めたところまた、おかしいものを見つけた。
パン、パン、パン、という音がなっているのだ。
「ふむ、あの棒は何だ?何か四角い物が飛び出しているようだが。」
それは射的だった。
四角いものと言うのはコルクのことで魔王の超人的な身体能力はあのスピードは普通に見えているのだ。
「カルガンヌ!あれは、何だ?!」
「魔王様、おそらくあの棒から発射した四角いもので的を倒すものです。」
「敵を倒すのか。ふむ、では、あれは武器なのだな。まあ、人種が出すスピードにしては速いものな。」
そう言ってその屋台に向かっていく。
「おい、兄ちゃん。やるか?」
「やるぞ。その武器を渡してくれ。」
「武器?射的銃のことか。はい。」
と言われ、渡された。
カチッカチッカチッ。
「おい、四角いのが出ないぞ!」
「コルク入れないと出ないぞ!やったことないのか。兄ちゃん。渡してみな。」
言われて渡すと、
「このさきの穴にコルクを詰めてカチっていうまでここの部分を下げる。そしたら打てるようになるぞ。」
そう教えてもらい魔王はやりはじめた。
パンッ
……当たらない。
「ふむ、難しいな。だがどんな動きをするか分かった。次は倒せる!!」
と言ってほんとに敵を倒すように一発で倒せるように心臓目指して打った。
パンッ
…狙い通り心臓の部分、ど真ん中に当たったが倒れない。
「何?!装甲が厚いな!こやつ、強い。」
パンッパンッパンッ
そういって何度も心臓の部分に当てる。だが、倒れない。
「もう、四角いのが無いぞ!」
店主にそう言った。
「兄ちゃん。もう一回やるか?じゃあ、3百円出せ。」
そう言われてすぐにカルガンヌが払った。
「ほいっ。兄ちゃん。」
と渡された。
そして魔王はたまをこめ、やりはじめた。
パンッパンッパンッパンッパンッ……………
何度やっても倒れない。
「これは、魔力を込めなければいけないのか?」
そう言って魔力を込め始めた。この世界には魔法が無いことをすっかり忘れている。
(貫通力増加、威力増加。)
「っと、これぐらいでいいか。」
ズドンッ!!
射的ではなるはずのない音がなった。
見てみると、射的銃から煙が出ている。
的を見てみると倒れていなかった。代わりに顔の部分が吹き飛んでいたが。
「ふむ。威力が高すぎたか。」
すると、銃の方も壊れていった。
「そんな簡単に壊れるとはダメだな。」
そう言った瞬間、
「兄ちゃん!これは弁償だね!」
と言われて弁償することになった。いくらか払うと
「魔王様、今日のお小遣いが無くなりました。またにしましょう。」
カルガンヌがそう言った。
「フハハハハ、そうか、では、帰るか。」
帰ろうとすると
「兄ちゃん、これやるよ。頑張ったで賞だ。」
と、棒が渡された。
「なんだ?これは。」
と聞くと
「うまい棒だよ。」
「うまい棒か、ありがたく貰おう。ではな!」
と言って帰っていった。
「魔神様!今日は射敵というものをやって参り1人敵の頭をとばして参りました!そしてこれを貰ってまいりました!」
と言ってうまい棒を差し出した。
「これは?」
「うまい棒と、申すもののようです。」
『鑑定』
「菓子のようだな。食べてみるか……美味い!!ああ、だからうまい棒なのだな!次行った時は、これを買ってこい!あとは、他のところも調査してこい!以上だ!」
「はっ!」
魔神様はうまい棒にハマったようだ。