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13.功績

熱も下がり、起き上がれるようになった頃、ジャスミンに正装に着替えるよう促された。何故かと尋ねると、シニアンで大きな祝祭がおこなわれることになったらしい。ドラゴンが元に戻り、祝うための祭りと、今回功績を残したシャーロットを讃えるものとのことだ。

「正装はボトムスをご用意いたしました。特別にドラゴンに乗せてもらえるらしく、ドレスでは危ないですから」

「ドラゴンに乗れるの!?」

「ええ。今回ご褒美にと、スティーヴン様がお願いしたそうですよ」

「まぁ、嬉しいわ!」

「パルシェンというこの国一のドラゴンに乗せてもらえるそうですよ」

「パルシェンって確か、最後に召喚したドラゴンよね!大きくて驚いたわ!」

「そうです。グルースト様が感謝しても仕切れないと仰っていました」

「嬉しいわ!」

ベッドから降りて、正装を着せてもらう。シャツの上にウエストコートを着て、濃い色のロングコートを着る。襟をつけて整えると、ジャスミンがため息をつく。

「どうしたの?」

「なんてお似合いなのだろうと思いまして」

「やだわ、照れるじゃない。ありがとう」

「髪も高く結びましょう」

「ええ、お願い」

神をやってもらいながら、窓の外を見ると、村人が慌ただしく準備をしているのが見えた。行われるのは宮殿らしい。村に来てから、外を歩いていないから、とても楽しみだ。

準備が整った頃、扉が叩かれた。返事をすると、スティーヴンだった。魔王の姿で、黒に包まれた正装をしている。この世で一番黒が似合うのはこの人なのだろうなと思う。

「スティーヴン様、この度はありがとうございます」

「シャーロットの功績だ。胸を張るといい」

「ありがとうございます」

「正装も似合っている」

「スティーヴン様もお似合いです」

祝祭が始まるまでにはまだ時間がある。どうしたのかと首を傾げると、スティーヴンは跪いてシャーロットの手を取る。

「馬に乗って村を見てまわらないか?案内したいんだ。この国を」

「ええ…!喜んで!」

ずっと窓の外からしかシニアンを見れていなかった。嬉しい誘いに喜んで頷いた。

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