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わたくしシャーロット、魔王様に溺愛されています。  作者: 藍沢みや
第二章 魔物の無差別殺傷事件
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19.これから

魔物の無差別殺傷事件の厳罰が下った。その報告をスティーヴンから受け、頷く。退魔条約を元に罰する様で、皆処分が決まった。ドウェインに関しては、グレイシーに対する侮辱行為も罰せられる様だ。

グレイシーはというと、五年間の幽閉が決まった。罪にしては軽い処罰になったのは、命令されていたこと、そして自首したことが免罪対象となったらしい。

ほっと一息つき、魔王城の執務室のソファーに腰掛ける。その隣にスティーヴンも座った。

「本当によくやったな」

「ありがとうございます」

褒められて頬が緩む。これで安心して嫁ぐことができる。フェリクスには少し叱られたが、褒められた。そのことも嬉しくて、少し頬が緩んでしまう。

「機嫌がいい」

顔に出てしまっている自覚はある。微笑んで、紅茶に手を伸ばすと、スティーヴンがいつもの様に口にする。

「笑っていると、さらに可愛いな」

紅茶を溢しそうになった。カチャンと音を立てて起き、スティーヴンを顰めっ面で見る。

「揶揄うのはよしてください」

「揶揄ってなどいない。本気だ」

(わかっているけれど、心臓に悪いわ!)

文句を言ってやろうとする前にスティーヴンは、シャーロットの着ているワンピースを指差す。

「やはり純白の服は似合うな。淡い色も似合うが、瞳の色が際立って綺麗だ」

そう言って手を取り、手の甲に口付ける。ここには、テオドールもロゼッタもオスカーもいるというのに、全くこの人は。

「わたくしはそろそろ帰宅させていただいても構いませんか?嫁ぐ準備をしないといけませんので」

「嗚呼。オスカー頼む」

スティーヴンはあっさり引いて、オスカーを呼んだ。これからは毎日顔を合わせることになる。それが楽しみではあるが、心臓がもつか心配である。

ジャスミンを呼び、二人でオスカーの元へ寄る。転移魔法には慣れたものだ。

「近日、馬車で迎えに行く」

「わかりました」

嫁ぐ際は、馬車と船でバンターキッシュ王国へ向かう。馬車で迎えに上がるのが、バンターキッシュ王国の掟らしい。道中が楽しみだ。様々な国を見て回れる様、仕事は幾分か片してくれたらしい。

「では、また」

スティーヴンの声に返事をし、オルシャキア王国のフローリー家へと転移した。


魔物の無差別殺傷事件はこれにて解決。あとは、嫁ぎ先の国の文化や礼儀作法をある程度仕込んで、迎えがくる日を待つのみだ。

ジャスミンはバンターキッシュ王国で魔法の技術を習うらしい。そして、シャーロットの側近兼侍女となる予定だ。

嫁ぐことに不安はあるが、楽しみでもある。魔物だけでなく、妖精もいるというバンターキッシュ王国への期待に胸を膨らませ、自室へと足を運んだ。


これにて二章完結です。

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