第15話 証を求めて その3
およそ一週間前の事。
ソウタが深夜にうめいていたので、それに気が付いたヒトミは、ソウタのパジャマを脱がせて体中の汗をタオルで懸命に拭っていた。
懸命に拭っているうちにソウタの裸体と熱気にあてられて、段々とヒトミの気が高ぶっていく。
そしてその時、ソウタが疲労困憊の時に起こる生理現象で、ズボンを突き破らんばかりに股間を猛らせていたのを目にしてしまったのだ。そして彼女は彼の着衣に手を掛け・・・・・・。
「私……、最低だ……」
ようやく我に返ったヒトミは、身もだえするほど激しい自己嫌悪に襲われ、逃げるように浴室に飛び込むと、服を着たままシャワーに打たれ、うずくまって泣きじゃくってしまう。
そしてようやくソウタをそのまま放置していた事に思い至ると、慌てて戻って証拠を隠滅した。
ソウタは翌朝に目を覚ましたが、意識は朦朧としたままで、昨夜の事は全く感知していなかった。
ヒトミはそれを見て安堵したが、その日から彼女はもう己の感情を、噴出してくる衝動を抑えることができなくなっていた。
その夜からというもの、ソウタが目覚めず寝ながら喘いでいれば、水分補給として薄めたスポーツドリンクを口移しで飲ませたり、汗を拭う際に地肌に舌を這わせるなどの行為を繰り返していた。
それでもソウタが目覚めないのを確認すると、ヒトミは噴出してくる衝動に駆られるままに、ソウタの下着を下ろしてついに一線を踏み越えていたのだ。
そしてその行為はその一夜限りに留まらなかったのだ。
「私は寝込んだソウタくんを毎晩襲っていたケダモノなんだよ!ソウタくんの体調が戻らないのは、毎晩私が襲っていたからなんだよ!それにさっきだってソウタくんを襲おうとしていたんだよ!」
全てを洗いざらい告白し、顔をぐちゃぐちゃにしているヒトミに対して、ソウタは言葉が出てこなかった。
意識が無い自分を何度も襲っていた事に腹は立たず、嫌悪感も全く湧かなかったが、どうしてそんな行動に出ていたのか、その疑問だけがゆっくりと湧いてきた。
「……。どうしてそんなことを?」
「……」
するとヒトミは、向こうでの己の置かれていた状況を途切れ途切れになりながら話し始めた。




