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異世界の魔法はJavaScriptで起動する  作者: あきらメル
第1章 Hello World!
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お家へ帰ろう

「傷を治す魔法はないの?」


エイダは魔導書に尋ねる。森の中、虫から無我夢中で逃げていた為、体中擦り傷だらけだ。母親に何があったか心配されるのは火を見るより明らかだ。


「そんなものはない」


魔導書は素っ気なく答えた。


エイダは魔導書を片手に、逃走ルートに沿って帰っていた。体や衣服に付いたドロは川で洗い流した。まだ少し濡れている為、夕方の風が少し冷たく感じる。


(早く帰らないと。お母さん心配してると思う)


途中、魔導書と出会った木の側を通った。エイダはふと疑問に思った。なぜ魔導書は人が余り寄り付かない森の奥に放置されてたのか?魔導書に聞いてみたが「長い眠りから覚めたばかりで、まだ記憶が曖昧だ」との答えが返ってきた。魔導書さんにも思い出したくない過去があるのかもしれない。エイダはそれ以上追求しなかった。


虫から逃げる時に残したカゴも無事回収した。薬草も大丈夫だ。エイダは辺りを警戒しながら、さらに歩みを早めた。夜の森は危険だ、早く森を出たい。


「この時刻になると、もう暗いんじゃないのか?」


しばらく無言だった魔導書が、突然エイダに尋ねてきた。


「うん、暗くて少し歩きにくい」


「了解した」


魔道書がそう言うと、しばらくして数十センチ頭上に小さな炎が灯った。エイダは初めて見る魔法に見とれていたが、ふと我に返り、歩みを再開した。


挿絵(By みてみん)


頭上の小さな光を頼りに暗い森をとぼとぼ歩いていると、魔導書がエイダに提案を持ち掛けてきた。


「エイダ。私が喋れる事は、秘密にしてもらえないか?」


「どうして?」


「魔導書が喋るなんて大人達に知られたら、取り上げられる可能性がある。マスターの事は気に入っている。しばらくは、このままで居たい」


エイダはしばらく考え、魔導書にも提案する。


「ん、わかった。けどその代わり、私に魔導書さんの不思議な魔法を教えてくれる?」


「不思議な魔法?」


「今日、魔導書さんは見た事のない魔法ばかり使ってた」


エイダはチラリと頭上の炎を見て言う。


「ああ、確かに一般的な魔法からは、かなりかけ離れてるな」


「けど凄い魔法ばかり!」


エイダは興奮気味に言う。


魔導書はしばらく考え込み、エイダの提案に了承した。


「分かった。学ぶ事は沢山あるが、その意欲があれば大丈夫だろう」


「やった!これからも、よろしくお願いします、魔導書さん」


「ああ。こちらからもよろしくお願いする、マスター」


森を抜け、エイダは街道に出た。満月に近い月が街道を照らす。遠くから人の声がする。瞬間、頭上の炎が消えた。


「エイダ〜、どこに居るの?返事して、エイダ〜」


エイダの父親と母親が、何人かの村人と一緒にこっちに向かってくる。エイダは声がする方向に全力で走った。


「お父さん!お母さん!」


「エイダ!」


エイダの母は、飛んできた愛娘をギュッと抱きしめる。


「心配したのよ」


「ごめんなさい、お母さん」


父はエイダの頭を撫でながら「無事で良かった」と呟く。暗闇で隠されているが、目は若干涙目だ。


村人達も家族を取り囲み、エイダの無事を喜び合った。

登場人物


エイダ・ラブレス

挿絵(By みてみん)

冒険者に憧れている9歳の普通の女の子。

空気を読める良い子。


喋る魔導書

挿絵(By みてみん)

エイダが森の奥で出会った喋る魔導書。

何らかの過去がある?


エイダの母

挿絵(By みてみん)

エイダの優しいお母さん。魔導師の冒険者。


作者より


「新規小説作成」で書いた本文を「次話投稿」機能を使って投稿してみます。結構便利かもしれません。

エイダの母は、〇〇ゼミのお母さんを参考に描いています。

男描くのかなり苦手です。エイダの父、頑張って描いてます。

挿絵は一話につき一枚は描きたいですね。

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